ライブ現場が向いてないって言われるヲタク、大体まじで向いてないので早めに在宅になるほうが楽になりますよという話

前振り:感覚は人それぞれ。

この手の話をする前には、前提が必要です。
それは『感覚は人それぞれ』ということ。

もちろん、そんなん当たり前やんと思われるとは思いますが。

ただ、その当たり前が意外に振れ幅が大きいのと、人間が自分を基準に考えがちであることによるシナジーは思いのほか大きいです。

そのため、当たり前と思っていたもう一歩二歩先に世間の平均は存在する……なんてことが起こりがちなんですよね。

そういうわけでちょっとは勉強しておいたほうがいい事柄がこのあたり。

声を出すとか出さないとか

というわけで本題です。

例えば楽曲にヲタクの声をかぶせるなという意見はありがちなところですよね。
ついでにこの意見が鼻で笑われがちであるというのもまたありがちなところです。

最近そんな話を見かけましたが、まあライブ向いてないみたいなことをいろいろ言われてました。

そんなに単純な話じゃない。

この話って、ちょっと面倒な構造になってます。

というのも、「声を出すとうるさい」ということを感じる場面が存在する一方で、「声を上げるのが楽しい」と感じる場面も確かに存在するからです。

楽曲の話とは少々異なりますが、MCの場面を考えるとわかりやすいかも知れません。

MCでは基本的に人の話を聴く場面ですから、基本的には静かにしますよね。
でもコーレスなど、客が声を出す場面というのも確かに存在しています。

で、これって楽曲でも同様なんですよね。
声を出したほうが楽しい場面もあれば、静かに曲を聴きたい場面もあるわけです。

問題はどこにあるのか

以前にツイッターで見かけた表現には、楽曲をアートと見るかエンタメと見るか、みたいなものがありました。
言い得て妙だと思います。

アートというのは、美術品のように静かに鑑賞するということですね。
エンタメというのは、例えばスポーツ観戦のように、自分も参加しているかのように熱狂したり、応援したりすることです。

もっとざっくりいうと、音楽を鑑賞するか、音楽で遊ぶかみたいなことですね。

で、ヲタクがいがみ合う原因って、ここのアートと見るかエンタメと見るかの認識に齟齬があるということが一番の原因なのでは?
と思うわけです。

そのへんを切り分けることなく単純に「オーイングやめろ」というだけでは、「あの曲を否定するのか」みたいなどうでもいい茶々が入って話がどんどんややこしくなってしまいます。

切り分けは不可能

でもこれって、なかなか厄介な問題です。

当然ながら、この認識を統一することは不可能ですからね。

「この曲は静かにする」「この曲は騒いでOK」……確かに一部の楽曲に関しては、そういう共通認識が生まれるものも確かに存在するでしょう。

でも大抵の楽曲に関しては、そういう垣根はあやふやなものが多いです。

大多数の意識はそれ以前

そもそもそういう意識すら持たず、『アニソンのライブは騒ぐのが当然』みたいに思っている人のほうが多い世の中です。

あるいは思っているならまだ良いほうかもしれませんね。
実際は『ただなんとなく周囲の喧騒に日本人の本能で従っている』というのが実情でしょう。

身もふたもないですが、それが現実です。
そしてそれが現実である以上、ここまでの問題の切り分けは現実を変える力は一切ないというのが実情です。
荒んだ心を慰めるのには役立つかも知れません

合わない人は出てしまう

まあそんなわけで、ぐだぐだ言ってきましたが何がいいたいのかというと。

合わない人はどうあがいても合わないから諦めたほうが良いという話です。

残念ですがそれが現実です。
諦めましょう。

見識を広めよう。

そういう人に対して僕ができるアドバイスがあるとすれば、『他の趣味を持ちましょう』ということでしょうか。
あるいは『見識を広めましょう』でもいいですけど。

というのも、他人のコールをうるさく感じるのって『こだわりすぎ』が原因だったりするんですよね。

そもそもなぜ他人のコールを否定するのか?
って考えてみるとわかりやすいかもしれません。

それって、自分の思い描くライブが正解だと思ってるからですよね。
それ以外が許せなくなってしまっている状態なわけです……ヤンデレみたいなもんですね。

試しに他の、あまり興味のないグループのライブを経験してみるといいかもしれません。

ヲタクのコールを「そういうもんか」と流せる自分に気付くはずです。
コールがうるさすぎて楽曲が聴こえないとかいう現場だとまた話が違ってきますけど

いろんなグループが出てくるライブを経験しておくというのはいい経験になるでしょうね。

無理して行かなくてもOK

あるいはどうしても許せないなら。

ライブが終わって『楽しかった!』よりも先に『周りの連中がうるさかった!』と言いたくなるようだったら。

それ、もう行かなくて良いと思うんですよね。
高い金を払って嫌な気分を味わいに行くことなんてないじゃないですか。

なんて思えると、けっこう気分が楽になります。
逆に、そう思えないとか楽になれないとすれば。
やっぱりそれは『こだわりすぎ』なんでしょうね……。

まあそういうこだわりが捨てられないのがヲタクがヲタクである所以だったりするんですけど。

ライブBD鑑賞会はとてもおすすめ。

ライブに文句言ってるやつが合わないのは事実だからとっとと認めて在宅してろ、というクソみたいな結論に達してしまいました。

それだけだと悲しすぎるんで、最後にもう一つ、そんなヲタクにおすすめの楽しみ方をお伝えしておきます。

それがカラオケボックスなどでのライブBD鑑賞会です。

比較的趣味というかヲタクとしての宗派が合う人達で集まって円盤を流すわけですね。

これ、厄介に心を痛めている人にはとてもおすすめです。
ストレスなく楽しめるライブってこんなに楽しいのか、と感動するレベル。

もちろんそんなことを企画するのはかなりハードルが高いんですけど、それでもやる価値はありますよ。

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