新しい知識を身につけるときに意識すべきたった一つのコツ。

8年くらいSEやってます。そろそろ終了しますが。
いままでにSEとしてやってきたことって、結構場当たり的でした。

というのも、学習速度が速いというところを買われて、いろいろな職場を転々としていたからなんですね。
で、そのときに意識していたけど意外にみんなやってないことについて書いてみようかと。

結論を言ってしまうと、そのコツとは『今までの知識を捨て去る』ということです。
何言ってんだこいつって思われた方、もうしばらくお付き合いください。

今までの知識を捨て去る。

まあ、新しい知識の種類にもよるとは思いますが、だいたいの場合において当てはまります。
このように意識を持つことのメリットは、その逆の場合を考えてみるとわかりやすいです。
逆の場合は、『自分の知識と関連付けようとする』となります。

これ、一見するとそのほうが良さそうですよね。
すでに習得している知識を利用することができれば、学習時間をショートカットすることができそうです。
ただ、この方法がうまくいくのは、教える側が関連付けようとしている場合だけです。

勝手に関連付けるデメリット

学習する側が関連付けようとする場合、それは大体の場合思い違いであることが多く、以下のデメリットが起こりえます。

  • 正しく関連付けられるとは限らない
    当然ながら、知らない知識は知らない知識なので、あなたの考えるそのたとえが正しい保証はありません。
  • 教えてくれる人の不興を買う
    教えてくれる人がいる場合に限りますが、大抵の場合は『俺はマンボウの話をしているんだ』みたいな反応になります。
    教える人がそれを知っていない場合は、単なる知識のひけらかし合いになるので、さらに悲惨です。
    そもそも教える側が知らなかったら、そのたとえが正しいかどうかわかりませんし。

そもそもですよ。
教える側だって、『○○みたいな感じ』で説明できるなら、その方が楽じゃないですか。

ゲームとか、よくありますよね?
『奥行きのある横スクロール』とか『ベルトアクション』とか言われるより、『ファイナルファイト』って言われる方がわかりやすいじゃないですか。

でもそれをしないなら、しないなりの理由があるってことですよ。
あるいは、教えてくれる人がそれを知らない可能性もあります。
ただ、その場合に何が起きるかは前述のとおりです。

初心者の方が学習速度が速い?

『経験者よりも初心者の方がかえって成長が速い』みたいな話って、けっこういろんなところで聞きますよね。

SEという職業柄、新卒の文系と理系におけるプログラムの学習速度、みたいな話はよく目にしてきました。
そこでよく言われるのが『下手に知識がない分、文系の方が素直で、成長が早い』という話。

下手に自分の知識にこだわってしまうと、要点から目がそれてしまうってのはあります。
こんなことを偉そうに書いてますが、僕自身もよく意識からこのコツが抜け落ちて、何度も痛い目を見たことがあります。

それと、教える側の心理として、素直に学び取ってくれる人といちいち反論してくる人のどちらを伸ばしたくなるか……みたいな要素はありそうです。

むすび:なお人間関係

というわけで、学習のコツとして『知識を捨て去る』ということの話をしてみました。
誤解しないでほしいのは、最終的には結びつけるってことでしょうか。
最終的には相互の知識を関連付けて、体系立てて理解するんです。
ただ、それに至る前には、ある程度泥臭く対象のことを考え続けて、理解しなきゃいけない時期が存在するって話です。

ストレングスファインダー的な文脈でいうと、僕の場合は学習欲が高いんですよね。
まっさらな状態から何かを学び取る過程が好きなので、苦もなくできているんだろうなと思います。

それと関係ないんですが、これ、人間関係でも同じだなあと気付きました。
僕に関してはこの部分はほんとにできてないです。

理解しようと考え続けるのはまったくできませんね。
大体はすぐに『この人は誰々と似てるなー』とかで分類してしまいます。

そっちの方が致命的な気がします。

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