【Vanmoof(バンムーフ)】レビュー。40万円くらいする電動自転車に試乗してきたので感想とか書く。
記事を書かなきゃいけないと思いつつ酒を飲むという理想的なクズ活をしていた日曜の昼下がりに目に入ってきたツイート。
「先んずれば」You Will Win
— VanMoof (@VanMoof) 2017年5月11日
人生はゲームだ。ルールは自分で決められる。誰よりも先に世界を変えられる。オランダ生まれのバンムーフは、世界一の都市型自転車を目指します。もっと知りたい? https://t.co/RPGF1DHArF
なんのことやらよくわかりませんが、よくわからないものが流行るのは世の常です。
そして僕のマイナー好きの気質も、まだ流行っていないものなら抵抗なく受け入れることができます。
というわけで、暇つぶしをかねて興が乗ったので(変わらない)試乗してきました。
この記事では、その感想と、個人的に改めて調べてみた内容を記載していきます。
電動自転車、VanMoof
この自転車は、一言で表現すると「パーフェクトな都市型自転車」だそうです。
一番の特徴はなんといってもその見た目でしょう。
なんとも独特な形状をしてます。
前の突き出た部分には、カゴなんかを載せられるみたいです。
あと、ちょっと小径タイヤです。
個人的には、ちょっと変わっているなーくらいで、別段かっこいいともかっこわるいとも感じませんでした。
その他の特徴。
ちなみに、公式サイトにも書かれているんですけど。
この通り、他にもいろいろな特徴が書かれています。
が、公式サイトの説明がウィットに富みすぎていて、いまいち整理しきれていません。
僕は最初に見たとき、「結局どういうこと???」ってなってしまったので、ちょっと整理してみます。
(なお、本体はだいぶ重いので、写真のように担ぐのはなかなかしんどいと思われます)
特徴1 パーツは自社生産メイン。
いわく、80%が自社で製造しているパーツとのことです。
それを安心する材料と見るかどうかは、人それぞれのような気はしますが……。
まあ、それくらいの気概を込めて、この理想に賛同する顧客を囲い込もうとしているわけですね。
自転車をいじって楽しむ、なんてユーザには受けが悪いかもしれませんが、ただ、サイトでも言ってます。
A地点からB地点への移動が無理なくできなければ、それはシティバイクと呼べません。マウンテンバイクやママチャリ、ロードバイクをお求めなら、別を当たってください。
- The story of VanMoof - VanMoof
自転車というよりも、移動手段を売っているってことなんでしょう。
ちなみに、さすがに保証の方はばっちりで、2年間の保証があるようです。
盗難についても後述しますがばっちり。
(詳しい仕組みは知らない)
特徴2 スマホアプリとの連携。
スマホアプリと連携して、以下のことができるようです。
- 自転車のロック。
- 電動アシストの強さの変更(0〜4)。本体からも変更可能。
- ライトのON/OFF。
- ほかにも何かあるらしい?(説明を省かれました)
スマホが鍵になる、みたいなイメージですね。
試乗では、スタッフの方が持つスマホを使って解鍵して、簡単な操作説明だけ(アシストの変更方法とブーストボタンの説明くらい)で、はいどうぞ〜、というゆるい感じ。
ちなみに、このスマホアプリは本体の制御と合わせて適宜アップデートされていくようで、「常に進化する乗り心地」なんて謳われていました。
確かに試乗した感じ、まだまだアシストの制御は進化の余地がありそうでした。
なんというか、動力のオンオフが急に切り替わる感じだったというか……(アシストの有無をフィードバックするという意味で、そういうものなのかもしれませんが)。
また、スマホアプリだけでなく、「ドクター」と呼ばれる存在のサポートもあるようです。
サポート体制については、詳しく聞いてませんでした……。
特徴3 ハンターによる盗難追跡。
正直これに関しては本当によくわかっていないんですが……盗まれても、なんか追跡部隊がいる?
みたいですよ……?
いずれにしても、スマホで自転車をロックできる、パーツは自社製品ばかりで使い回しができないというのは、それだけで市場価値としては低いわけで、盗む理由は低いですよね。
また、試乗スペースでの説明に、『盗難に遭ってから2週間経過した場合は、新しいものをお届けします』なんて書いていました。
信じがたい。
どっちみち在庫は一定数余らせておかなければならないわけで、そういうのを勘定すれば実現できるってことなんですかね。
わかりませんが。
感想。ブーストが楽しい。
さて、試乗の感想を書いていきます。
原宿のあたりのけっこう坂の多い道を走っていたのですが、アシストを4にしているとまったく苦になりませんでした。
それどころか、自転車に乗っているのに全く汗をかきません。
びびる。
普通の自転車のつもりで薄着で乗っていたのですが……気付くとだいぶ体を冷やしてしまっていました。
あたまいたいです。
街乗りに特化すると、ここまで別物の乗り物になるんですね。
ロードバイクとはまた違った意味で、「楽に移動できる乗り物」って感じでした。
なんにしろ、運動にはまったくなりません。
ちなみに、一度気まぐれにアシストを切ってみたのですが。
ただのクソ重い自転車になって、めっちゃきつくなりました……いや、あたりまえなんですけども。
聞いたところによると、バッテリーは、節約を気にせずに走っても50キロほどは走れるとのことです。
なので、めったなことでは電池切れにはならなさそうですね。
消耗とかするのかなあ。
ところでこの自転車、ハンドルにブーストのボタンがついてます。
押すと加速します。
キノコばりに加速します。
楽しいです。
信号が青になった直後などに一気に20キロくらいまで加速できるのは新鮮な体験、かつかなり便利でした。
やっぱり自転車って、こぎ始めが辛いですもんね。
もはや原付なのでは、みたいな気分になりましたが。
免許なくて乗れちゃっていいのかこれ。
ひとつ気になったのが、サドルですね。
アシストがあるため、足の荷重は低くなりがちです。
すると、体重が全てサドルに行くことになります。
当然、股が痛くなります。
基本的にただ乗っているだけで、圧迫するようなものでもないので、そこまでひどくはならないですが……ただ、気をつけて乗る必要はありそうでした。
まあ、充電の都合がありますから、そもそも遠出できる距離には限界があるわけですけども。
むすび:キノコブーストは体験の価値あり。
というわけで、VanMoofとかいうクソ高い自転車に乗ってきた話でした。
興味本位ではありましたが、新鮮な体験ではありました。
これで37万円!
最初の500台だかは27万円だそうです!
個人的には、ドッペルギャンガーの自転車何台も買えるじゃん……とか思ってしまいます。
5〜6回盗まれてもお釣りがきますよ。
購入する層としては、ちょっとイメージがわきませんが……面倒な手続きなんかが存在しない原付、というのが感覚としては近そう。
夫婦のどちらかがロードとか持ってて、自転車への金銭感覚が麻痺していると、買いやすくなるかも?
なんて、僕には縁のない話ですが……。
さておき、キノコブーストはちょっと楽しかったです。
日頃、エンジン付きの乗り物に乗らない生活をしているひとは楽しめるかも。
ここから予約できるので、気になった方は見てみてくださいー。