会話で『とっさに返事を返せない』という悩み。認知特性テストの結果を傘に着て言い訳しよう!
とっさに返事を返せない。
僕は、会話のテンポが悪い、という指摘をよく受ける。
僕からすると、なんでそんなにホイホイと会話が成立するのかがわからないのだけど。
会話のキャッチボール、なんていうが、僕の感覚としてはグローブがなくてしょっちゅう取りこぼす気分になってくる。
グローブ持ってないんで、キャッチボール以外の方法でやりとりできませんかね? え、ダメ? みたいな。
今までそうなんじゃないかと思っていたのだが、どうやら僕は音声での会話が苦手だ。
正確には、相手が何を言うかわからない状況だと聞き取りの精度が下がるらしい。
ラジオやオーディオブックで感じる聞き取り下手。
耳から入ってくる情報を処理するのが苦手なのかもしれない。
本の読みあげをしてくれるオーディオブックなどのサービスでも、イヤホンで聴いてるときとスピーカーで聴いてるときでは聞こえ方にかなり違いがある。
声優ラジオなど、好きな声ならスピーカーでも問題なく聴ける。
だが、初めて触れる知識の超初期段階など、聴くことが新しい知識の場合は、理解するというストレスが発生する。
このストレスにより、環境音など他に聞こえる音があるとそっちに意識が行ってしまうというわけだ。
職場などでもいきなり話しかけられたり、知らないことだったりすると聞き取れないことがある。
これも、無意識レベルでは『聴きたくない』と思っているということなのだろう。
(職を変えることを検討すべきなのかもしれない。)
音楽と日本語の聞き取りに感じる聞き取り下手。
音楽として聴くことと、日本語として聴くことにもかなり乖離がある。
僕の場合は結構これが強いのかなと思っている……そもそも他の人に同じ感覚があるのかわからないのだが。
『改めて聴いてみると、いい歌詞だな』みたいなことは、あると思う。たぶん。
これは僕の場合、完全にオンオフを切り替えるような感じで、ちょうど良いところというのが存在しない。
音楽として聴いている場合は本当に何を言っているのかわからないし、歌詞を聞き取ろうとすると音楽がないがしろにされる。
認知特性テスト
さて、認知特性テストの話だ。
僕の場合はこの記事に書いてあるとおりである。
結果はあらためてやってみたところ、こんな感じになった。
……聴覚がダメなひとになってる。
前回はここまでひどくなくて、視覚がもう少し高かったんだけど。
なんにしても、聴覚の音処理が平均よりもかなり低いという結果である。
この音処理が低いと、音の刺激をうまく処理できないらしい。
このことによる影響は、『音に反応できない』か『音に過剰に反応する』の2パターンになる。
ちょうどいい反応ができないというわけだ。
これまで書いてきたことを見返しても、頷ける部分が多い。
ちなみに、あくまで僕の場合なのだが、黒板を引っかく、発泡スチロールをこすり合わせるといった、普通の人が過敏に反応する音があまり気にならなかったりする。
これも、音に対する反応が最初からメーターを振り切ってしまうので、普通の人が不快に感じるレベルでも(最初から振り切れているから)反応が変わらないということなのかもしれない。
認知特性テストでわかること。
なんでここまで原因について考えるのか、という話があるかもしれない。
というわけで、原因について考えることの意義についても触れておく。
たとえば、聴覚が弱い(あるいは強すぎる)ことによる過剰反応は、一般的には『集中力が足りない』と解釈される。
本当に集中力が足りないのか、聴覚が過敏なせいで集中力が欠けやすいのかは議論の余地があるはずだが、実際に起こることとしては『人の話を聴き続けることができない』という問題なので、同じ方法で解決を図ろうとすることも多いわけだ。
だが、後者の場合には静かな場所で話をすれば解決するだけのことだったりする。
このように、真の原因が明らかになれば対策が容易になることもある。
むすび:ぶっちゃけあんまり悩んでないんだけどさ。
というわけで、『とっさに返事を返せない』という問題について考えてみた。
悩みと言ったものの、正直なところそこまで悩んでるわけではない。
認知特性というのを知ったおかげで、できないこととして割り切れている。
わからなければ後からでも聞くし、うまく質問できなくてもわかっていないということを伝えられれば状況は変わる。
評価は下がるかもしれないが。
対面でのやりとりについても、ここまで考えれば対策は勝手に出てくるだろう。
先にも書いた『場所を選ぶ』というのもそうだし、音が多い環境ではうまく話を聞けないということを自分が知っているだけでも行動は変わってくるはずだ。
対面でないと仕事できないと思っている職場なら転職まで視野を広げるきっかけにもなろう。