花丸さんと黒澤姉妹。
花丸さんと黒澤姉妹。
花丸さんが黒澤姉妹にとっての姉と妹としての理想像という話。
黒澤姉妹の関係は、やや複雑だととらえている。
あ、アニメの話はしてないのでそのつもりでひとつ。
アニメ化以前の記事で、ルビィを人質にとられただの言っていたことだとか。
ルビィのヘマに対して、厳しい言葉をかけつつもアイスを分けてやる、高度に訓練されたツンデレの発露だとか。
ダイヤ様に対する演技のお時間の回答で見せた、ルビィへの届かない想いだとか。
お互いがお互いにコンプレックスを抱いている、とでも言えばいいのかな。
とても良いものだと思う。
ルビィの中には、姉に叱られることへの恐怖の一方で、姉のようになりたいという憧れがある。
きっとダイヤ様の中にも、叱ったり、苛立ったりしてしまう一方で、束縛とは比較的無縁で奔放な、妹への憧れがある。
そしてもちろん、家族としての情もある。
これは、相反する感情の塊という意味での、正しいコンプレックスだ。
そしてここに、花丸さんが登場する。
妹としては、素直で聞き分けもよく、比較的要領も良い。
姉としては、控えめで大人しく、自分でも守れるほどにか弱い。
つまり、ルビィとは異なり、素直で聞き分けの良い花丸さんに、理想の妹を見出したり。
ダイヤとは異なり、自分を責めることはなく、守ることで自分は姉と違う無価値な人間である、ということが否定できたり。
おそらく姉妹の、お互いの、姉に対して抱く、妹に対して抱く、負の感情の発散先になっているのでは。
なんてことを思っている。
まあお互いに満たせるのは征服欲だけなんだが。
花丸さんにしても、この姉妹を案じている場面は見受けられる。
AZALEAのドラマパートでは、ダイヤ様へのルビィの弁護が見られた。
また、ダイヤ様に勉強を見てもらっていた記事では、ダイヤ様の優しさをルビィにどうやって伝えるか考えていた。
そんな感じで、今までにも、この不器用な姉妹の仲を取り持つことが、何度もあったのだろう。