カーボンオフセットとかいうクソを具現化した考えがムカつくのは会社で進捗ごまかすのとよく似てるからだなって
急によくわからない話を始めます。
いつもどおり?
まあ……そうですね……。
カーボンオフセット
カーボンオフセット。
二酸化炭素の排出量を減らそう!
という話をしているはずなのに、
二酸化炭素をあまり排出していない国から排出可能な枠を買い取って埋め合わせしよう!
という論点のすり替えを行う詐欺のことですね。
いや、資本主義的には正しいというか、そこは噛み付くところじゃねえというのは理解できるんですよ。
でも一番効果がでかいというか改善すべき部分を放置して誤魔化しに走ってると言うのか。
そういう感覚に陥ってとても微妙な気分になるんです。
進捗を誤魔化すのに似ている。
で、先日。
そのファッキンとよく似た構造のファッキンが身近なところに転がっていることに気付きました。
それが進捗。
特に、遅れているプロジェクトでの言い訳がましい進捗の誤魔化しでした。
どういうことか?
というと、だいたいこんな感じ。
- とある機能の開発が遅れている!
- スケジュールを報告すべき相手に遅れていると言いたくない!
- 他の部分は進んでいるので全体としては遅れていない(キリッ)という言い訳をしたい!
- 本来の「遅れている」という問題を放置して別件の開発に精を出す
別件は本当にどうでもいい部分で、いわゆるクリティカルパスという言葉が重視されることはなく。
そんな誤魔化しが始まったプロジェクトでは、
『全体で何割の作業が終わっているので進捗率はこれだけです(だから遅れてません)』
という頭の悪い会話が漏れ聞こえてくるようになります。
子供かよ。
なんか書き出してて、そんなことを思いました。
遅れていると言いたくないとか、他の部分は進んでるとか、なんなんだよ……子供の言い訳じゃないんだから……。
みたいな。
でもそう言ってしまうときって多いんですよね。
特に、時と場合によりけりな進捗への事情の一切を無視して遅れていることを許さない、みたいな関係者への対応はこんな感じになりがちです。
関係者が、遅れている原因をどうにかするのではなく犯人探しをして満足感を得たいだけ、みたいな人だとさらにこの傾向が加速します。
なので、気が付くとこっちも客を儲けさせるのではなく、他担当者の自尊心を満足させるために作業をすることになるという。
だいたいそういう現場では、アリバイ工作のために仕事をしているような錯覚(たぶん錯覚ではない)を毎日味わえて、言い訳ばかりがうまくなっていく自分に嫌気が差してくるようになります。
クリティカル・チェーンを読め。
この辺の諸々の考え方については気が付くと恨み言と怨嗟の嵐になりがちなので、できればクリティカル・チェーンとデスマーチを読めという一言で済ませたいところではあります。
- デスマーチが起きる理由 - 3つの指標 · GitHub
もとのサイトは消えてしまったのか……。
クリティカル・チェーンはザ・ゴールのソフトウェア開発版。
デスマーチの方はザ・ゴールの二次創作って感じの作品です。
どちらもソフトウェア開発が何故遅れるのか?ということを解き明かそうとした内容になっています。
何の話? って人がもしいたら、ザ・ゴールくらいは読んでおいた方がいいかなって思います
ついでに現状打破のための回答も載っているんですが、そこまで手軽なものではなければ個人レベルで導入できるものではありません。
文化レベルでの改革が必要になります。
なので、実際に導入する上ではなかなか難しいでしょうね。
ただ、それを導入しないことでどんな問題があるのか?
とか、
どういったことが問題で、それを放置することでどうなっていくのか?
といった理不尽な現状に光を見出す助けにはなるはず。
手は届かないんですけどね
何の話だっけ
何が言いたいのかは例によってよくわかりませんが。
とりあえずそんな感じでカーボンオフセットという概念に対して積年の恨み(錯覚)を抱いているという話でした。
前段はともかく、プロジェクトの遅れについての紹介した文献は本当に参考になる(活かせるとは言ってない)のでおすすめです。
個人的にはクリティカル・チェーンのなかで誰かが言っていた、こんなセリフが忘れられません。
「いつも僕のプロジェクトは最後の10%が終わらずに遅れていくんです。その理由がわかったんです!
クリティカルパスを考えずにプロジェクトを進めていたからです——プロジェクトが遅れていた原因は、僕だったんですよ!」
細部は違うはずですけどそんな感じ。
進捗を誤魔化すために「全体としてはこれだけ終わっている」って言ってると、最終的に誤魔化しきれない直列のタスクが残ってどうしようもなくなる、という話でした。
他にもマルチタスクをするとそれぞれの仕事の長さが倍になるとか、いろいろためになる話があるんですけど。
ぜんぜん活かせてないなあという絶望とともに終了。