1440分の使い方を読んで、こう……やっぱり日本人ってクソだなと。
例によってPrime Readingのアレです。
時間管理系の自己啓発本。
ありがちな話っちゃあ話なんですが。
時間にルーズになりがちな自分としては気付くと忘れてしまって部分なので、定期的に読む必要を感じてます。
数日で忘れるんですが。
面白いなと思ったところをちょいちょい拾っておきます。
時間を大切にする
繰り返しになるんですが時間にルーズなので残業とかにとても寛容です。
クソみたいな人種なのですがどうにかしたいという意識だけはあります。
実体に伴わない意識など生きづらさを生むだけなんですけどね。
本に曰く、
やりたくないことをやらない。
やりたいことを仕事にする。
優先順位をつける。
自分にとって何が大切かを考える。
特に朝の時間を大切にするというのが、散々言われてることでありがちな話なんですけど印象的でした。
朝のゴールデンタイム
MITを決めたら、それをスケジュール化して、一日のできるだけ早い時間に入れる必要がある。デューク大学のダン・アリエリー教授(心理学・行動経済学)は、ほとんどの人は完全に目覚めてからの2時間が最も生産的で、最も認知機能が高まるとし、インターネット掲示板レディットの「何でも質問して(Ask Me Anything)」というスレッドで、次のように答えている。
人は一日の中で最も生産的な2時間を、たいして認知能力を要さないこと(ソーシャルメディアなど)に費やす傾向がある。これは実に残念な時間の使い方だ。この貴重な時間帯をきちんと活かすことができれば、ほとんどの人は、今よりもはるかにうまく本当の望みを達成できるというのに。
いや、知ってるよ……って話ですよね。
午前中に生産性が高まる、とか。
でもよくよく考えると大体の日本人ってこの時間帯、満員電車に乗って無為に浪費してる気がします。
思い至った瞬間に、そういえば日本……生産性低いのって……みたいな短絡を得ました。
もちろんそれだけのせいなんてことはまったくないのでしょうけれど……。
重要なことを先にやる
時間の大切さと同じくらいよく聞くネタに、『重要かつ緊急でないことに注力せよ』みたいなことがあるかと思いますが。
実際に我が身を振り返ってみると、「いやそんなこといつやれば良いんだよ」となることは多いです。
あるいは我が身を振り返る機会や余裕すらあったかどうか怪しいですが。
この本ではその方法についてもいくつか書かれてます。
まあ、身も蓋もない方法なんですけど。
「どうせ1日の後半にはやることが溢れて手一杯になる。すぐやれ。朝にやれ」
という。
ちなみにそもそも手一杯になるんだけどどうすればいいの?という疑問にもちゃんと答えてくれます。
これまた身も蓋もないんですが。
「どうせ仕事が全部終わることはない。諦めてとっとと帰れ」
先延ばし癖を撃退する
即レスしろ。
というのは最近の自己啓発だとか、わかりやすいところだと多動力とかあの辺りでよく言われることですね。
もちろん、別にそれをする理由について異議があるわけでもないです。
相手の時間を奪わないとか、速度が尊ばれるこの時代における何よりの価値とか。
いろいろと即座に行動することのメリット、意義というものがあるのはすんなりと理解できます。
そんなことはわかってるねん。
でも後回しにしてしまうねん。
ツイッターのクソリプは秒オーダーでできるくせにね
そういう生理的・性格的・病理的、原因はどうあれ世間一般から見れば『知るか、甘ったれんな』でばっさり切り捨てられる先延ばし癖の撃退方法がいろいろと紹介されてます。
一番好きなのがこれ。
未来の自分を撃退する
何を言い出すかわからない数時間後の自分を信用せず、今のうちに禍根を断っておく。
そういう方法です。
現在バイアス(今が最高!)というものが存在する……とかいう理屈はともかく。
私の友人は、未来の自分と戦うためにかなり思い切った手段を取っている。健康目標を追求するために、レストランでサイドメニューのフライドポテトが運ばれてきたら、間髪入れずに塩入れのふたを開けて、ドサッと塩を一瓶全部入れるのだ。友人が「フライドポテトを食べない」と決意したのは過去のことで、その意志は日常と化している。そんな意志の力を信用してはいけないと彼女は知っているのだ。5分経てば、未来の彼女は「1本だけ食べようかな」と言い出す可能性が高い。その後どうなるかは目に見えている。
お店側としては迷惑極まりない話ではありますが、それくらい未来の自分は手強い、ということはわからないでもないです。
あの手この手でやってもいい言い訳、やらないでもいい言い訳を考え出しますからね。
要するに自分を信用しすぎないという、意識低い方向へのライフハック(と言うかなんというか)ですね。
ライフハックと言うかフェイルセーフとかフールプルーフの方がしっくりきますけど。
その他、いろいろ
特に感じ入ったのは上記2点ですが、それ以外にも成功者の言葉がいろいろと載っていてとても刺激的です。
付録にあった『あなたの時間管理の特性診断』みたいなやつをやってみたら「てんで駄目、話にならない」みたいな結果が出てきて悲しくなりましたが。
まあPDCAサイクルとか都市伝説やろ?みたいに思ってるフシがあるので当然といえば当然かも知れません。
ひとまずPrime Readingが使える人で、まだ読んでないって人にはおすすめできる1冊でした。