静岡県・台湾友好ハッカソンin沼津に行ってきました【Code for Numazu】
11/18〜19に沼津で開催されたハッカソンのイベントレポ的な何かです。
静岡県・台湾友好ハッカソンin沼津
こんなイベント。
出資者はFAAVOで募ってたりしてるの未来感ある。
趣旨とか
<目的>
今回のハッカソンのテーマは「観光」の課題を解決する!と決定しました。
狙いは下記の3点です。
- 2020年の東京オリンピックも視野に入れ、静岡県の各自治体の観光データを使いハッカソンを行います。
- 沼津市、三島市、伊東市、裾野市、伊豆の国市など東部の自治体及び静岡市から具体的な観光データを提供してもらう予定です。(増やしていく見込み)
自治体からのオープンデータを有効活用します。- 「データが足りない、レイヤーがない上等!」
そういうことを発見するためのハッカソンでもあります。
公式ページだとそんなことが書かれています。
あとは何と言っても台湾ですね。
微妙に交流がある台湾。
その台湾はオープンデータの質と量で世界一を誇っているらしく。
それにあやかって、静岡のデータもレベルアップを目指していこう……みたいなことを狙っているそうです。
お題としては観光的な部分が出されました。
「地域を超えて宿・食・遊を提供する」というのが静岡県東部のテーマ。
伊豆という巨大な観光資源があるものの、うまく連携できていない、どこになにがあるのかわからない……みたいな話ですね。
中部のテーマも似たような感じ。
なんですが、こちらは関東・関西の中間地点としての道路の混み具合とかいう方にも意識が向いているようでした。
静岡県全体のテーマは……すいません、失念しました(無能)。
どんなかんじ?
ざっくりとした流れを説明すると、
- 1日目午前:アイデア出し
- 1日目昼:どんぐり
- 1日目午後:環境作り、データ整備
- 1日目夜:飲み会
- 1日目深夜:ぐっすり
- 2日目朝:HASH RUSHの記事を書く
- 2日目それ以降:開発
みたいなスケジュールでした。
一般的なハッカソン経験者から『舐めとんのか』とか言われそうですが。
会場が19時で閉まる都合上徹夜できないし、学生は当然ながら帰るし……と、実に健康的なイベントでした。
そう、なんか今回、高校生が何人か参加していました。
最初は見学者なのかな? とか思ってたんですが、話を聞くところによると普通に戦力としてカウントできる感じでした。
というか学校そのものがその筋では有名っぽい。
(情報の確度ではなく雰囲気で満足してしまうタイプゆえの調査不足)
ごくごく普通に開発もできるようで、僕のチームではメインプログラマを学生にお任せするという事態になりました。
いや……ほら……僕、Visual Studioとかばっかりだったからさ……。
自分のスキル(データベース特化)の潰しの効かなさに絶望しつつ、しかし幸い特にプライドみたいなものはないため平然と学生に教えを請いつつサブプログラマとしてやんややんややってました。
その学生の方、ヲタク的に非常にテンションの上がるお名前だったんですけどなんとか気持ち悪いムーブはしないで済んだんじゃないかなと思っています。
実質ラブライブだった。
通報はされなかった。
セーフ。
なにやったの?
チームメンバーの発案で、オープンデータをいい感じに検索できるアプリを作ろう、みたいな感じで始まりました。
いい感じというのはツイッターとかの情報を元にして、イベントごとの盛り上がりや評価を可視化できる、みたいなことを掲げていました。
ただやっぱり連携するのはなかなか難しい上に、前述の通り時間的にかなり厳しかったのでごくごく普通に検索できるだけのアプリになりました。
『この日にこの場所に行くんだけど、なにか面白いことはやってないかな?』
みたいな使い方を想定してます。
これ、機能だけ聞くとちょっとお粗末感漂いますよね。
ただ、実際のところそれだけでだいぶギリギリでした。
というのも、各自治体のイベントデータのフォーマットがバラバラなんですね。
そのままでは横断的に利用することができないので、データを揃える……のですが。
とても機械的に処理できるものではないわけです。
少なくとも、その場でパッと思い付くのは無理。
というわけで、作業時間の大部分がそれに費やされました。
やー……その手のツールが売れる理由がわかった気がします。
結果は?
全体で4チームできあがり、発表を迎えました。
- 旅行での食べ歩きをするにあたり、食べたもののカロリーとそれを燃焼するために必要な徒歩の観光ルートを表示するアプリ
- 短時間での旅行を提案し、その旅行を実現したい旅行会社とのマッチングを行うアプリ
- 他県から見た沼津の面白ポイントがツッコミとともに紹介されるアプリ
上記に加えてうちのイベント情報を検索するアプリの計4種類ですね。
自治体ごとのデータの使いづらさに対して文句を言ったことと、高校生をメインプログラマに据えたという2点が評価されて副賞みたいなのをもらえました。
いやまあ、どちらもほぼ怪我の功名みたいな評価ポイントではあるのですけれど。
副賞に呼ばれた時、メンバーは呼ばれると思ってなくてがっつりごはん食べてましたからね。
もぐもぐしながら壇上にあがりました。
所感
ハッカソンというのは初めて参加したのですが、一般的な徹夜を厭わないタイプのハッカソンはやっぱり大変なんだろうなあという印象。
今回くらいのスケジュールが一番健康的かつ楽しめるんじゃないかなと思います。
焦りながらやるのはやっぱりミスが多くなるなあと思う一方で、仕事でなくて遊びでやるプログラムというのは存外楽しいものでした。
あと事前に聞いていたのですがあんまり熱心に仕事をしていない僕のようなクソSEでもなんだかんだ戦力としてカウントされてしまいます。
そういう意味で、『自分が役に立っている』という自己肯定感を高めるためにこの手のイベントは有用なのではと感じました。
プログラムは好きだけど仕事は嫌いというSEは、なんかの機会に一度、参加してみるといいかもしれません。