ラブライブ!サンシャイン!!のアニメそのものと、2期2話までの感想を整理。しきれない。

やっぱり僕がラブライブ!を見るのはひとえに、可愛い女の子がくそったれな現実に押しつぶされそうになるだとかいうゴミみたいな状況から、彼女たちが、彼女たち自身の手で未来を切り開く、そういうものが好きなわけですよ。

スポ根ってそういうものじゃないですか。

たびたび中の人たちのインタビューでも言われてますけど、ラブライブ!って、アイドルものというよりは部活モノですよね。

いままでの部活モノでも、男の話だと、なんだかんだと前段の話があって、理解が深まって情が移って、その上で困難に直面するから応援したくなるわけじゃないですか。

可愛い女の子だと、そのあたりの「好感を持つ」段階をある程度スキップできるという効果もあるような気がする。

だからアイドルなのかなあ。

実際、最近はさらに女の子がスポーツする方向にシフトしてますよね。

競女とか。

何の話だこれ。

とまれ、今までのサンシャインの文脈と照らし合わせて、サンシャイン!!の2期の今までのところを書き留めておこうかなと思う次第です。

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現在は高知の山の中にいるので、Amazonプライムで見る日々です。
時々止まるけど……。

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画質やばいけど……。

1期

結局、1期ってなんだったんでしょうね?

0期だとか、Aqours結成までの話だとか、いろいろと表現はあると思いますし、僕自身もそういう話だと認識しています。

僕にとっては、現実と虚構の足並みを揃えて、いっせーの、でStep! ZERO to ONEするための手順のひとつだったと考えています。

ただそれは、メタ的な部分を含んだ解釈です。

アニメ単体として改めて考えると、ひたすらに千歌が周囲から手を差し伸べられる話だったんじゃないかなと思っています。

助けて、ラブライブ!ってこういうことだったんじゃないかな。
みたいな。

「いま大人気のスクールアイドルです!」と涙すら浮かべて叫ぶも、誰からも相手にされなかった1話。

そして、スクールアイドルという存在に対し、学校のみんなに手を差し伸べてもらえた13話。

ラブライブ!名古屋場所で、今までの活動を笑顔で語り切った千歌。

サンシャイン!!1期という作品のお話としての魅力。

それは、今までの経験を笑顔で語ったあのミュージカルに集約されるように感じています。

2期1話

なんかこう……泣けてきますよね。
土台となるモノがしっかりしているコンテンツであったとしても。
やっぱり、1年半ぶりくらいに動いているところを見ると、懐かしくなってくるなという感じ。

お話としては、ラブライブ負けちゃったねというところから始まり。

次だ次! 2学期、まずは学校説明会!

と盛り上がっているところで廃校決定、からの学校説明会中止。

先の目標が全部つぶされた状態で、どうしようかね。

という話でした。

廃校するの? しないの?

このあたり、もともとG’sでは「オトノキと違って、浦女の廃校は、何があっても今更変わらない」という話がたびたび上がっていました。

だから1期で「廃校撤回の芽が残ってる」という流れになった時は、アニメ以前からのファンはけっこう動揺していましたよね。
(その後、円盤付属の小説でも、少し希望を抱いている姿が描かれていたりもするので、その辺りはGODも織り込み済みのようです)

今回2期の初っ端で、そこをまた揺るがすイベントを持ってきたことで、そこをはっきりさせる気はないんだなってのが感じられました。

実際、今の現実に即した展開だなって思います。

現実と似てる。

現実でも、大学に入って会社に入って我慢して勤め上げれば人生安泰……みたいな、日本社会が半世紀ほどかけてがんばって描いてきた『理想の未来』みたいなものが、どんどん揺らいできていますよね。

でもAIが仕事を奪うなんて言われて騒がれたのは少し前の話ですが、いまのところその気配は微塵も感じられません。

当分の間は、学生はシューカツに精を出して、社畜は日常にせっせと埋没するのでしょう。

まだ、どっちの未来になるかどうかはわからない。

今の段階では、遊んで暮らせる未来に賭けても、遊んで暮らせるようになる世界が実現するまでに死ぬでしょう。

でも、働いて稼ぐなんて選択肢を信じられるほどそちらの道も楽ではないですよね。
ちょっと体を壊したら、途端にデッドエンドに転がり込める社会ですし、別にかけらも安定なんてない。

少なくとも、どっちかが明確に明るいなんてことはないし、なんなら両方の未来が暗い。

そんな日本社会と、彼女たちの置かれた状況は、とても似ているなと感じました。

廃校という未来は確定なのか? それともまだ変えられるのか?
それすらもわからないまま頑張らなきゃいけない、頑張ろう、と決意するのが2期ということですね。

最後にどうなるか。

最初から諦めて、それでも頑張って、頑張ったという事実に満足するのか。

それとも最後まで諦めず、それでも変えられない現実に涙するのか。

その辺りはもう、どっちでもいいんじゃないですかね。
どっちだって彼女たちは精一杯やってくれると信じています。

少なくとも、中の人たちはそういう前提で頑張ってくれるでしょう。

僕はアニメ版は楽屋オチが存在するという感覚で見ているのですが、それもどうなのかなーという気もしているんですよね。
中の人たちは、いろいろな矛盾には目をつむって、そういう彼女たちが生きている、という前提で演じているわけじゃないですか。

その本気に、楽屋目線でアニメを見ることで、本当に向き合えるのかな、とか。
最近、変な方向に思考が向いてますね。

2期2話。

2期の合宿回、あるいは2年生を抜いた凛ちゃん回、はたまた先輩禁止……いろいろと彷彿させる展開でした。

『コミュニケーション足りないよね』というのはさすがにそもそもすぎんだろと思わないでもありませんでしたが。

インドア派の1年生と、アウトドア派の3年生。
そしてそれをつなぐ黒澤姉妹……。

なんかいろいろタイプが合わなくて苦労しているような描写をしてましたけど、正直なところその辺りは学年を隔てた面識が異様なまでに希薄、かつ学年ごとに幼馴染ゆえに学年内でべったりしがちという、アニメ独自の設定から生まれた軋轢なんですよねえ。

なので、身から出た錆というかなんというか……「いやそんなのやる前からわかってたじゃん」みたいな気持ちになるというか。

でも、それにしてもなんなんでしょうねあの差は。
かなまりにしても、G’sはもっとお姉さんしているような覚えがあります。
その彼女たちなら、こんなところでつまづかないと思うんですけど。

ともあれ、取り繕ったというか飾った姿のG’sに対して、等身大な彼女たちを見せるアニメ、という解釈もできるわけで。
どっちがいいというものでもなく、見る順番でしかないのでしょうけれども。

みんな違ってみんな良い

そんなことを改めて確認する話だったんですかね?
正直なところ、まだ首を傾げています。

ともあれ、以前にみんな違ってみんな良いを推し進めた結果として生まれたアイスという存在が脳裏をよぎるのは当然の流れなわけで、今回はどんな方向に吹き飛ぶのか今から楽しみです。

正直まだ見えてない。

そんな感じです。
いろいろ書いていますが、お察しの通り、まだ今回の彼女たちのベクトルが見えていません。

100人という目標が、達成可能なのか、不可能なのか。
そもそも学校説明会はどうなったのか。
いつまでに集めなければいけないのか。

何も見えていません。

ただもしかしたら、今回はそのまま突っ走るのかもしれませんね。
やっぱり彼女たちは常に新しい方向に向かっていくんだなあ。

そんなところに自説の根拠をでっちあげつつ、置いて行かれないように、首を傾げつつも一緒に走っていかなきゃな。

などと考える日々です。

B! LINE