評価経済の技術は、来世を今世に近付ける。
雑談です。
花映塚で映姫様が言ってたことが実現しそうになってるんだけどすごくない?
って話です。
映姫様の話。
唐突なんですけど、花映塚(だったと思う)の映姫様の話を覚えてるでしょうか?
「善行を積む意味は来世を良くするためにしかないと知れ!」みたいなやつ。
あとがきのテキストで、神主が解説してましたよね。
僕らはつい、ずるいことに手を染めてしまいがちです。
誰も見てないと思えばなおのこと。
また、人によっては他人を助けると自分の損になると考えることもあるようです。
実際、情けは人の為ならずなんて言いますが、その効果をはっきりと実感できることは……まあ、あんまり、ないですよね。
そもそも「なんやかやで自分のためになるよ」くらいの言葉ですし。
さらに言うと、情けにカウントされそうにない、たとえば『ゴミを捨てない』なんて行動は、気にしない人はとことん気にしません。
こういう人の行動原理はシンプルです。
メリットとデメリットだけなんですね。
捨てた場所のことは関係ないわけです。
そういう人に善行を積ませるための指摘。
それが、来世を良くするために善行を積め、という考え方でした。
それを信じるかどうかはさておき、そう考えれば本人のメリットになりますから、善行を積む理由になるわけですね。
別に信じてなくても、来世にハネるかもしれないし、少しくらい良いことしておくか、という気持ちになるかもしれない。
そういう話でした。
これ、ギブアンドテイクの文脈に照らすと、反論が出てきそうです。
『相手から奪っているだけだと、その評判が広まり、誰からも相手にされなくなるという罰が待っている』
『逆に、積極的に善行を積めばその評判は広まり、結果的に協力者を増やすことができる』
どちらも、同じことではありますが。
SNSの登場によって、かつては忘れられてしまうようなローカルな行いが共有されるようになってしまった。
あるいは中国で導入されてる、信用をスコア化する仕組みとかも同じですね。
そんなものができるとは想像もしていなかった時は、『そういう要素が来世にハネる』と思い込むことが、自分を律するための唯一の方法だったわけです。
でも、それがリアルタイムに反映される世の中なら?
善行を積むことが、即座に自分の人生にいい影響を与える。
それってつまり、いままで来世だったものが、今生になっているということですよね。
それってなんかすごいなあ。
みたいな話でした。
雑談でした。