G'sの発売が遅れている腹いせに、ちょっといろいろ読み解いてみようか。
クソどうでもいい大人の事情によってG'sのKindle版が発売されていません。
おこです。
仕方がないので、現在出ている情報から、ちょっと邪推深読みをしてみたいと思います。
発端。
電撃G’s magazine 2017年12月号 (10月30日発売)の掲載内容に関するお詫びとお知らせ → https://t.co/FZmbtcE8Y0
— 電撃G's magazine編集部 (@gs_magazine) 29 October 2017
問題が起きたのは、発売日前日に投げられた編集部のツイート。
お詫びがどうこうということと、そのお詫びの内容。
そして、電子版に関しては修正されるとの発表でした。
パッと見てよく読んでいなかったのですが、この時点では『後から修正されるのかな?』と思っていました。
あとから更新できるのは、電子書籍の強みですからね。
しかし10/31現在も、Kindle版は姿を表していません。
よく見ると『11月上旬から配信される電子版には』、なんて寝ぼけたことが書いてありました。
AMAZONはその辺りのトラブル対応は遅い。
このことは、以前にVALU関連の手違いで不完全なものを発行してしまい、AMAZONの対応の遅さにキレた著者が突如書籍をすべて無料公開したときに嫌という程思い知りました。
こちらのnoteでは、VALU生存教本という1000円する電子書籍の本文がすべて無料公開されています。
宣伝はほどほどにしておいて、問題の部分を見ていきしょう。
問題の部分。
電撃G’s magazine 2017年12月号(2017年10月30日発売)P.38~P.43の特集内に掲載されている新田恵海さんと伊波杏樹さんの対談内容に一部、誤りがございましたので、お詫びして訂正いたします。
正しくは以下の通りです。—————————————–
●P.41 1段目17行、21行
【誤】ちゃんと
【正】きちんと
●P.42 1段目30行
【誤】アニメ
【正】TVアニメ
●P.42 2段目17行
【誤】横浜ブリッツ
【正】横浜BLITZ
●P.42 2段目41行
【誤】買いにいってた
【正】買いに行ってた
●P.42 3段目45行
【誤】劇中
【正】TVアニメ
●P.43 見出し
【誤】
μ’sがやってきたことは
Aqoursのみんなが
未来へとつなげています。
【正】
どこまで広がっていくのか
夢がどんなかたちになるのか
見続けたいなって思います。
—————————————–
11月上旬から配信される電子版には上記の誤りは修正されております。
これを見る限りでは、単純に、誤植があったのでそれを修正します……ということのようです。
いろいろと突っ込みどころがありますが、一つずつ見ていきます。
最後のひとつ以外は純粋な表記揺れ。
まず、上から順に……と見ていくと、ぶっちゃけどうでもいいだろという間違いが続いていることに気付きます。
少なくとも、月刊誌の発売ペースを乱すほどのミスではなさそうです。
そもそも、結構間違えてますしね。
G'sでも間違えるときはあるんだからその辺の雑誌の間違いも大目に見てやってくれよな。マルヨンの次回予告も間違ってるしなんか大変だったのかなこの号。https://t.co/SDqt8Hmyki pic.twitter.com/FvZvDYU1Fp
— 国木田花丸ート (@takoyaki_dead) 2 October 2017
ライブライブ!とかね。
順当に考えると、最後の1つだけを直すと目立ちすぎるから、無理やり付け加えたと考えるべきでしょう。
また、今までの誌面ではこの手の表記ゆれは存在していなかったのか?というのも気になる部分ではあります。
そこまでチェックする気力はないんですが、正直なところ、向こうもそこまでチェックしてるとも思えないんですよね。
していない結果が前述のライブライブ!なわけですし。
本文は修正済み?
ところで、修正箇所には『見出し』と明記されています。
本文から印象的な一文を抜き出して見出しにする、インタビューの記事でよくあるあの見出しでしょう。
これに関しても、単に見出しを別の文章にしたいというだけの理由で発売を延期にするとは考えにくいですよね。
本文についてμ’s云々、Aqours云々の部分に赤が入り削除された。だが、見出しの修正を忘れてしまった。
というのが流れとして自然そうです。
ただ、これに関しても単に『本文に存在しない一文が見出しになる』というだけなら、やはり大した問題にはならないはず。
そもそも誰にも気付かれずにスルーされていた可能性の方が高いでしょう。
(マルのヨンコマ漫画版の次回予告のように)
何がNGなのか?
このように考えていくと、まあどう見てもそれ以外の理由はなさそうではあるのですが、 内容自体にNGが出たと考えるのが自然である、ということになりそうです。
というわけで、どういう部分が、どんな理由でNGなのかを細かく見ていきます。
発言者は新田さん。
まず、この見出しの発言者は新田さんで間違いなさそうです。
【誤】
μ’sがやってきたことは
Aqoursのみんなが
未来へとつなげています。
【正】
どこまで広がっていくのか
夢がどんなかたちになるのか
見続けたいなって思います。
少なくとも誤の方は「μ’s」視点になっていることから間違いなさそうですよね。
これを伊波さんが言ってたらぶったまげます。
正の方も、現在は活動していない人の視点です。
伊波さんの視点なら、「広げられるのか」「どんなかたちにできるのか」「挑戦し続けたい」となるのが自然ですよね。
というわけで、どちらも新田さんの発言と考えられます。
話は逸れますが、これ、話の内容というか構成が変わったのか?というのは結構気になる部分です。
文脈を想像すると、新田さんがラブライブ!シリーズの流れや動きについてどう向き合っていくかという話のように思われます。
そういう文脈だと仮定すると、正誤であまり話の流れは変わっていなさそうですよね。
ただ少なくとも、当初は具体的だった部分がぼかされてしまったのは間違いないわけですが……。
当初は存在していたニュアンスが削り取られてしまった、と考えると少々残念です。
グループ名がダメだった?
正誤で内容にそこまで差がないとすると、いったい何が問題だったのでしょうか?
正誤で異なるのは、固有名詞の有無です。
しかし、μ’sとAqoursのセンター同士の対談である以上、それぞれのグループの名前が出た程度でNGが出るとも考えづらいですよね。
とすると、ダメだったのはその使われ方であると考えられます。
すでに仮定が2〜3くらい積み上がった状態で話が進んでいますので、だいぶトンデモ感が出てきていますがもうしばらくお付き合いください。
NGの出た表現
さて、グループ名がどのように使われていたからダメだったのでしょうか?
Aqoursに関しては問題ないでしょう。
もともとμ’sに憧れて誕生したという設定ですし。
μ’sありきという表現にならないと、逆に不自然です。
加えて、当初こそ心配されていた緘口令に関しても、先のスクスタでの発表でだいぶん和らぎました。
現在はその点に関して心配する人は少なくなっています。
問題があるとすれば、やはりμ’s側……『μ’sがやってきたこと』という表現なのでしょう。
やってきた、というのは完了形です。
これまでにやってきたことがあって、それはいまはやっていない。
いまは、Aqoursのみんながそれをやってくれている。
そういう表現です。
完了形で困る人
この表現を使われて困る人は誰でしょうか?
μ’sはこれからも新しいことを行う。
そう思っている人ですよね。
もっとぶっちゃけると、μ’sでこれからも稼ごうと思っている人です。
その人にとっては、μ’sはいつまでも——少なくとも、もうしばらくは——現役である必要があるわけです。
なのに、そのセンターである新田恵海その人に『やってきた』と言われるわけにはいかなかった。
そんなところでしょうか?
邪推が過ぎますが。
犯人は誰だ?
さて、原因はそんなところにしておいて、最後に誰がNGを出したのかを考えてみましょう。
まず、編集部ではないことは間違いなさそうです。
編集部はむしろ、この指摘に対しては消極的な対応をしていたと思われます。
本文だけ直して、見出しを直していない。
というのを流通に乗せた後に指摘された格好になっているわけですから、当然ですよね。
仮に気付くのが遅れたとしても、編集部が積極的にこの指摘を受け入れているとすれば、発売日前日の発表とはならなかったはずです。
そもそも新田恵海と伊波杏樹の対談という一大コンテンツ、構成に気合が入らないはずはないですよね。
(そうであってほしい)
なのに、見出しの修正を間違えるという凡ミスを犯している。
これは、その指摘を重要視していなかったということに他なりません。
指摘のタイミングと影響力
ところで、編集部が指摘するならもっと早いタイミングで告知されているはずと言いました。
逆に、発売前日に誤字が発表され、そのタイミングで電子版のみではありますが発売が延期されるということからは、どのようなことがわかるでしょうか?
これまでに何度か、発売前に本誌の内容が流出するツイートが発生していますよね。
RTしている垢は積極的にミュートしているので最近はあまり見かけなくなりましたけど……。
あれを見本誌と考えると、それを確認してNGを出すことは、もっと早いタイミングでできそうです。
編集部の対応速度もあるでしょうが、少なくとも発売前日よりも前に対応できるはず……そのための見本誌と確認作業ですからね。
と言いつつ、業界の速度感がわからないのでなんとも言いがたい部分ではあるのですが。
ただ、この微妙に遅いと感じる対応速度や、それでも販売を延期できる影響力を考えると、そこそこでかい会社がNGを出していたのではないか?
と考えてしまいます。
君だけの黒幕を創りだせ!
というわけで、以上のまとめです。
μ’sが単独で動くコンテンツを持っている。
G’s編集部に商品の販売延期を決定させる影響力がある。
ぶっちゃけなにもわかりませんでした。
無限の可能性がありそうですね。
とか書いてるうちに出てくれたらよかったんですけどまだ出ませんね。
いいからとっととKindleを出せ。
という話でした。