第一回は10月まで。芹沢光治良記念館、人間の運命を読んだ人には面白い展示をやってます。

光治良と林芙美子展。

芹沢光治良記念館の記事をなんか書いたつもりになっていたのであわてて書いています。

時代を共にした作家、林芙美子との交流をテーマとした展示の一回目を10月いっぱいまでやっています。
11月からは第2弾をやるんだとか。
なんでも、林芙美子の生家があるのが九州の方なので、そちらとも展示物を融通しているんだとか。

人間の運命を読んだ人には、なかなか面白い展示となっているので、非常におすすめですよ。
というのも、人間の運命の中盤から終盤にかけて、奇縁で繋がった(というか、縁がある奇妙な)女性が頻繁に物語に登場しているからです。

その女性の名前は林扶喜子。
もちろん、林芙美子女史がモデルとなっています。
人間の運命で描かれた、妙に生々しいやりとりであったり、風変わりな人物像。
それらは、芹沢光治良記念館で感じられる次郎=芹沢光治良であるということと同じくらいに、林芙美子=林扶喜子であることを感じさせてくれるはずです。

人間の運命はヘビィな作品ですが、非常に面白いですよ。

ちなみに。

2階の方でもなんかやるとかやらないとか……?

まるで芹沢光治良先生がおまけのような言い草でどんな顔をしたものか悩ましいところではありますが、実際先立つものがなくて厳しいという話を聞くので、2階の展示目的であっても記念館に訪れてみてはいかがでしょうか。


ついでにこの機会に、最近復刻した芹沢先生の少女小説(今で言う所のラノベ)を読んで、芹沢文学の一端に触れてみるもよいかと思います。
人間の運命はさすがに……という人も、これはかなり気軽に読めるはず。


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