ロードバイクで尻が痛くなるのは、乗り方でかなり改善するよ。
尻の話。
自転車、というかロードバイクに乗っているときにつらくなる体の部位ってどこだと思います?
足、手、首・・・まあ、割と全身を使いますし、全部って言っちゃえば、そうですよね。
今回はその中で、特に初心者のうちにつらくなることの多い『尻』について書いてみます。
先に結論だけ書いてしまうと、足の回転数とか考えず、適切なギアの重さで漕いでれば尻なんて痛くならないよ、って話です。
どれくらいつらい? 自転車と尻
あの痛み、体験しないとわからないですよね。
僕も、自分でやってみるまでは『尻? いや、そんなん我慢すればいいじゃんwww』なんて思ってました。
完全に甘かったです。もう、一回痛くなってしまうと、サドルが柔らかいとか関係ありませんね。
あれ、尻になにかが当たるだけで痛いんです。あの痛みはなんとも例えようもなく、そして堪え難いです。
一週間くらい、座るのが億劫でしたからね・・・。
有効な対策はレーパンと筋肉 ※ただし一時的
それからすぐに、レーパン、レーサーパンツを買いました。パッド入りのやつ。と言っても、あさひで売ってた安物のインナーでしたけどね。
なんか改めてAmazon見たらちゃんとしてそうなのが1000円ちょいで売られてることに気付きました。恨めしい・・・。ちょうど今、セール中みたいですね。
これで、だいぶ楽になりました。いや、要らないでしょwwwなんて言ってた自分が恨めしいです。
また、さらに乗り続けることで、筋肉がついてきたのか、体が慣れてきたのかはわかりませんが、明らかに痛くなるまでの時間は長くなっていきました。
感覚的には、筋肉がサイクルウェアの代わりをしてくれるような感じです。
筋肉は使わないと衰えますが、僕の場合は半月ぶりに乗ると衰えを感じます。
週一で乗っていれば、衰えない感じです。この辺りは個人差あると思うので、参考にはならないかもしれませんが。
さて、サイクルウェアと筋肉で、ある程度楽になりはしたのですが、やっぱり程度の問題なんですよね。
最終的には痛くなってしまうわけです。
ただ、たまーに、理由はわからないんですけど、そこまで痛くないときがあったりしました。
なにが違うんだろう?
そう考えて、あるとき気付いたのが、『ギアの違い』だったんです。
尻を守る乗り方
冒頭でも書きましたが、ポイントは『適切なギアの重さ』です。巷では、ギアを軽くして足を回転させる、だとか毎分90回転とか言いますよね。もちろん足の疲労を考えたら、合理的なんでしょう。
ただ、この『ギアを軽くして回転数を稼ぐ』というのと、『ギアを重くする』のとではどのような違いがあるでしょう?
それを説明したのが以下の画像です。
ギアを軽くするとペダルが軽くなり、回転数を稼げます。一方で、足を踏み込む力は少なくなりますよね。ということは、体を支えるのが腕と股だけになります。
この状態で、いくらパッドを入れたり筋肉鍛えたりしても、なんていうか、時間の問題のような気がするんですよね・・・。
一方で、ギアを重くすると、ペダルの回転数は減ります。足は踏み込まないといけません(おじぎ乗りをしてると、正確には踏み込むというのとはまた違った状態なんですけど)。
この状態では、尻は『当ててるだけ』です。体重のかかり方としては、立ち漕ぎに近い状態ですね。
このため、尻が痛くなることはありません。当然ながら、足の負担は増えます。
むすび:たまには重いギアで走ろう。
軽いギアだと足は疲れにくいですが、尻に荷重がかかりっぱなしになります。重いギアだと尻は楽ですけど、足がきついです。
要するに、楽に走るためには、これらを定期的に切り替えて走るのがいい、ということですね。
もちろん高い金を払ってなんかすごいサドルを買うのもありかもしれません。僕はサドルはノーマルなんで効果はわかんないですけど・・・。
ただ、尻が痛くなる仕組みを考えると、いくら間にクッションを挟んだところで、乗り方を変えないと限界がある気がします。結局、体重は尻にしか行かないわけですから。
ちなみに、この辺のことは以前に話題にした、自転車の教科書という書籍でも触れられてます。
この記事でも何度か使った、荷重という言葉がキーワードとして出てきてます。
足に荷重して、尻の荷重を抜くだとか、正しい足の荷重の仕方とは?
なんて話が、実践して体験できるように紹介されています。
尻を痛めない乗り方はもちろん、正しい乗り方、合理的な乗り方に興味がある方には特にオススメですよ。