Aqoursロードマップ 8.9話
Aqoursは何回、本当のスタートを切れば気がすむのだろうか、と感じずにはいられない8話と9話であった。
本当のスタート、というと語弊があるけれど。
常に今を全力で駆け抜けて、輝いていると信じられる自分を世の中に出して。
それで、もしダメだったとしたら、そこからまた頑張ればいい。
8話で改めて千歌っちによって語られた、単純すぎる行動原理。
それが、要するに『毎日が本当のスタート』ということなのかもしれないなと。
で、そんな感じでスッキリしたと思ったら改めて気になってくる三年生。
一応誘って断られて、話はそれで終わり、のはずなんだけど、やっぱり腑に落ちていなかったと。
千歌っちが関係あると言い切ったのは、親友の問題だからなのか、それ以外の、あるいはそれ以上の…例えば、スクールアイドルをやりたがる仲間としてとか、なんてことがなんとなく気になっている。
そのうえで、そんなことはどうでもよくなるほどに、気持ちいいくらいに、千歌っちがリーダーをしていたのが印象的だった。
やっぱり捨て身で頑張る女の子は無敵だ。
果南さんに大幅な改変が入ったのと、6人の段階で一度負けイベントを挟んだのは、そうでもしないと話が進み過ぎてしまうからってことなんだろうな…などと邪推してしまっている。
今まで散々に思わせぶりな態度を取り続けて、あげく取っ組み合いを始めた三年生を叱りつけてみたり、卍固めをかましたり。
全体的に見ても、なかなかに爽快感の強い9話であった。
実際のところ。
泣けるとかよりも先に、爽やかさを感じていた。
まあ映画館で両隣が早々に涙腺崩壊してしまったので妙に冷静になってしまったというのはあるが。
それはそれとしても。
クソみたいな現実を吹き飛ばす、ヒーローものとしての爽快感。
よくある、ちゃんと話せばわかるのにすれ違ってしまう、なんてやつ。
9話まで、視聴者、特に果南推し、に対して、これでもかと抱かせてきた鬱憤は、まあ…その甲斐があったと言える程度には、美しく昇華されたのではなかろうか。
それはそれとして、8話で衝撃だったのは、やはりSaint Snowがえらいカッコよかったことだ。
2期3話でも、初見ではA-RISEに傾いてたのを思い出す。
楽曲の傾向が違いすぎるのと、そこからAqoursが負けムードになったのとで、直後に流れた青空Jumping Heartがどこかうすら寒く聴こえたのは気のせいではあるまい。
あと印象に残ったのはあれだ。
別に、誰も心が折れたりなんてしていないはずなのに、何故か素直な気持ちを隠すだけでここまでギクシャクするんだなあ、ということ。
別に、0という結果を受けて、東京では通用しないからといって、スクールアイドルを辞めようと思ったメンバーはいないはずだ。
もちろん、このまま続けても…という不安は過ぎっただろうけど。
でも、結果を悔しいと素直に言わなかった、ただそれだけで、不安というのはここまで和を乱すものなのかと。
海で、激情とともに吐き出された本音は、千歌っちの感じているリーダーとしての重責を垣間見られたように感じる。
今回の伊波さんが千歌っちでよかった案件である。
また、周りのメンバーも、そんな千歌っちを思って駆け付けて…ヨハネは本当に内浦あたりまで徘徊する癖でもあるのかもしれない…ああもう言葉にならない。
伊波さんほんとにありがとう。
追白
ずら…じゃねえんだよ万感の思いを込めるんじゃないくそかわいいなくそ