ミミミ・・・
ミはμ'sicのミ。
読者参加企画で、読者が考えた歌詞の中から、さらに読者の投票で決まったものを素材として書かれた曲である。
その歌詞は、ラブライバーの総意を元にしているだけあり、さぞかし賞賛されるであろう・・・
とは行かない例は、ちょっと記憶を掘り起こせばいくらでも思い浮かぶ。
健康的なものが食べたいというアンケート結果が出たからといって、健康的なものが売れるわけではなかったり。
ユーザーの意見を反映させすぎたゲームが大ゴケしたり。
万人受けを狙いすぎて、結局誰にも届かない歌ができたり・・・。
誰かのいう「みんな」が「みんな」だと感じることができるのは、その「みんな」の中にたまたま自分が含まれているからに他ならない。
そして大多数の人間は、自分の考える「みんな」の中に自分が含まれるかどうか、あまり考えないで行動している。
加えて、人間というものは、自分が何を望んでいるのかなんて理解できないのが常である。
幸いにしてミミミは、くどすぎる歌詞は盛り上がりの少ない部分や盛り下がる部分に沈め、コーラスや転調といったギミックで隠し、サビに語感重視の歌詞(いわゆる電波)を流すことでバランスを取り、作品として成立させている。
プロの技だなあ・・・と思う。
才能の無駄遣いという方がこの場合、ニュアンスとしては近い気はするが。