ラブライブ!サンシャイン‼劇場版。ダ・ヴィンチの畑さんの言葉に背中を押されて観てきた。

ちょっと前になりますけど。

ようやく劇場版を見ることができました。

こじらせヲタクポエム

この記事を要約するとそんな感じの一言でまとめられる気がします。

たぶん気持ち悪いと思います。


なんかここ一年半くらい、いろいろヲタクとしてこじらせてたんですよね。

2期観たくないとか。

僕の求める花丸さんじゃないとか。

そんなときにふと読んだ、ダ・ヴィンチの畑亜貴さんのインタビューが良かったんです。

迷っている背中を押してもらえたというか。
おとな12歳のおっさんが言うセリフじゃないですけども。

ともあれそんな感じでよかったので、映画の感想を書くついでに紹介してみます。

畑さんのインタビュー

2月頭に発売された雑誌の記事なんで、当然ながらインタビューの内容は劇場版を観てどうでした?みたいなお約束な感じなんですが。

まず「Aqoursをもはや保護者として観れない」「一緒に頑張っていかなきゃと思える存在になった」「Saint Aqours Snowは戦隊もの」みたいなことが書いてあって。
(わかる)ってなってました。
そのへんはある程度メタ的に解釈していけば、そうそうずれるものではないんだなーという感じだったんですが。

一方で、「失ったものを取り戻すのではなく、戦おうとしている物語だと解釈している」といったくだりがあり。

そこがものすごく、自分の中で腑に落ちました。

人って、常に失って生きていくじゃないですか。人間関係もそうですけど、好きだった場所とか好きだったお店とか——好きだったお菓子がコンビニからなくなるとか(笑)。
でもそういう喪失がない世界って、それはそれで味気ないと思うんですよ。失うことがわかっていれば、常に「今を楽しもう」って思えるわけで。今に対して全力になるためには、失う悲しみも知ってなくちゃいけないっていう。

(ダ・ヴィンチ 2019/03号 P.63、改行はアルパカ)

自省。

なんというか、自分に足りなかったものはこれかなー、なんてことを思えたんですね。

ずっと、思えばずっと。
それこそ先代のファイナルが発表されたあのときから、ラブライブ!はいつか終わることが約束されたコンテンツであると認識したその瞬間から。
どこか逃げ腰になっていたんだなあ、と。

沈む船から逃げ出すというのとはまたちょっと違うんですけど。
つらい現実から目を背け続けて、見ないふりをし続けていた、というか。

ラブライブ!というのは、そういう喪失感にNOを突きつける作品だ。
……なんてことを思ってたんですけど。

NOと言うにしても、ただ蓋をして、なかったことにするわけではなく。

前を向いて、立ち向かって、拳を上げて……そうやって、戦っていく。

そういうのがAqoursで、そこがずれてたんだなーと。

ちょっと気になるのは、単純に解釈違いを起こしていたのか、個人的にアルパカが退職を決意していたのと同時期でやや情緒不安定だったがゆえにそこの決意を問われた際に逃げ腰になってしまっていただけだったのか、という点ですが。

でも思えば、ずっとAqoursは問い続けてたんですよね。

君は何度も立ち上がれるかい?

と。
そういえばそのときから、ずっと逃げ続けてた覚えがあります。

解釈がどうのこうの以前に、現実への恐怖から単純に同じ方向を向こうとしてなかったって感じですかね。

どうしようもない……クズはこれだから……。

そんなわけで観た映画。

傷ついてもいいじゃない、むしろそれがいいじゃない、という畑さんのインタビュー記事に背中を押され。

じゃあ死ぬか……と心が軽くなったおかげで映画を観ることができました。

畑さん(というかあの記事のライターさん)ありがとう。

感想。

映画自体の感想としては、そうですね。

ちょっとAqoursサイドの物語が高尚すぎて理解が追いつかなかったです。

逆にSaint Snowサイドがわかりやすく青春してたせいで一番感動したのがエンディングの十字キーっぽい名前の人のシーンだったなどしてました。

いままで十字キーっぽい名前の人とか呼んでてごめん……十字キーっぽい名前の人……。

あとヨハネが全体的にはしゃぎ気味だったせいか、あんまりずら丸って呼び方が出てこなかった気がします。
おかげで心穏やかに観ることができました。

イタリアのシーンが全体的に眠かったのは、体調起因によるものなのか何なのか。
もうこのとりあえず外国に行くという展開、けいおんと無印から続いて3回目じゃないですか。
飽きてきたというのは正直ありますよね。

沼津という、日本の小さな片田舎を際立たせる演出意図は理解できます。
でも沼津を観光地としてしかとらえることができない外野としては、良いから沼津映せよみたいな気分になってました。
クソヲタクを通り越してもはやクレーマーですね。

海外パートが人間の運命聖地巡礼とかだったら面白かったのに。

などと供述しており

とかなんとか、いろいろ苦言を呈してはいるんですけど。

途中で眠くなったのも確かなんですけど、ぶっちゃけ僕らの走ってきた道は…の冒頭から始まって終わりまで全体的には涙ぐんでましたからね。

「好き・・・」みたいな謎の感情。
ヲタク特有の。

いずれにしろ視聴中の態度と感想が噛み合ってないのでやっぱり情緒不安定なんだと思います。

あとあれ。

ネタについていけなくてすねてるとかそういうところがありそう。

そういう人多いんじゃないですかね?

前売り券楽曲も今頃になってスクフェスで聴いて、「なにこの一年生曲……楽しい……」ってなって頭を抱えてますし。

畑さんのインタビューの話に戻るんですけど、「歌い出しの『そうです!』って、今までをすべて知ってる前提ですか?」という話とかもあって。

知らない人でも、「なんかこの雰囲気いいな」と思ってもらえれば、そこから今までの作品に触れてもらって、その上で「そうです!」の意味を感じてもらえたら。

……なんてことが書いてあって、たぶんアルパカの状態もそういうことなんでしょう。
知らんけど。

でもたぶんそういうことなんだろうなー……と思ったときに僕はあくまで国木田花丸推しであるというか結婚しているので、Aqoursのことはそこまでがっつく必要も感じず。
単純に、花丸さんがいろいろな衣装で登場して可愛かったですし。

これくらいの「え、どういうこと?」具合で、ちょっぴり曖昧なところを曖昧なままでとどめておくのがちょうどいいのかなあ……なんて思ったりするのです。

ダ・ヴィンチも読めるよ。

ところで最後にアフィカス仕込むのもどうなのかなと思わんでもないのですが、マガジンウォーカーという月額定額課金の雑誌読み放題サービスを紹介しておきます。

今回の話もここで読んだのでやや気まずさがありますが。
とはいえ買うわけではないので、「試しに読んでみるか……」と気軽に手に取れるというのは魅力だなと。

これなかったら、ダ・ヴィンチとか絶対読まなかったですし。

おすすめです。

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