緑の校庭(芹沢光治良生誕120周年記念の復刻作品)を読んで記念館に行こう。
緑の校庭/芹沢光治良
緑の校庭という作品。
芹沢光治良生誕120周年だとかで、このたび復刻されたとかなんとか。
認識は曖昧。
沼津のマルサン書店、および芹沢光治良記念館で購入できます。
もちろんアマゾンでも。
記念館でその存在を知った直後にアマゾンで反射的に買って、そのあとで記念館でも買えることを告げられたため、何故か2冊買いました。
情弱はこれだからいけない。
増えた pic.twitter.com/g2gkigViot
— 穏やかに怒り狂うアルパカ (@takoyaki_bot) 2017年5月7日
感想。
読んでますけど、今まで読んだ作品、人間の運命とか、とはだいぶ趣が異なっていました。
なんというか、さくさくと読めます。
少女小説とかいう分類で、要するにラノベのようなものみたいです(曖昧)。
書かれてる文字や言葉遣いは、当然ながら少し古いです。
こんな感じ。
小さい文字が基本的に存在しないとか、(ここじゃないですが)たまに本気で読めない漢字が出てきたりとかします。
ただまあ、普通に雰囲気で読めるので大丈夫かと。
物語は基本的に、戦時中や終戦前後の学童の話です。
疎開で離れ離れになるとか、再開したときに相手の変わりように驚くとか。
世の中のどうしようもない圧力に翻弄されるという、どこか薄暗い時代の雰囲気は、今の世の中に通じるものがあるように感じます。
そういう意味では、どこかラブライブ!的であるとすら感じました。
いやマジで。
沼津探訪予定の方は、予定に入れてみては?
芹沢光治良記念館では、現在この少女小説に的を絞った展示がされています。
マリみてとか展示されてて、なかなか興味深いです。
なんでも、コバルト文庫から源流を辿っていくことができるとか……。
そんな感じで、単にラノベが好き、というだけの方にも面白く見ることのできる展示かと。
そんな少女小説の展示は今月まで。
あと2週間しかありません。
今月に沼津に訪れる予定の方は、この本を読んでから記念館に行く、なんて旅程も楽しいかもしれません。