Step! ZERO to ONEさんも大役背負わされて大変だなと思った。
ものの解釈が変わったとき、それを理解するためには、2つの方法がある。
1つは、新しい意味付けをそのまま今までの解釈に付け足す方法。
もう1つは、今までの解釈を新たな解釈で染めかえる方法。
世間には今のところ、後者の考えが溢れているように見えているのだけれど。
本当にござるかぁ? と思っているので、その辺りをちょいと書いてみる。
大躍進の曲
Step! ZERO to ONE(以下s021)という曲がある。
収録は、Aqoursの1stシングル、『君のこころは輝いてるかい?』のc/w。
だと思ってたら同様のセリフがアニメで多用され、そうこうしているうちに、気付いたらライブタイトルに引っ張り上げられているという大躍進を遂げていた。
楽曲自体がゼロからイチになったのだ(意味不明)。
この点について、s021さんの立場を考えてみたい。
狙っていたのか?
さて、そもそもこのテーマを考える上では、冒頭に掲げたものの見方のうち、どちらを採用するかが重要となる。
正しい解釈については、興味深いテーマであるものの、今のところそれを知る術はないので、ひとまずここでは置いておくことにする。
どちらを採用するかについては、今のところ解釈を塗り替えるという方法がとられているようだ。
ゼロからイチへという言葉の意味は、最初から、Aqoursのことを知らない外界に届かせるためのものであるように解釈されている。
だが最初にこの曲を聴いたときに思ったのは、そんなことだっただろうか?
当初のs021
G’sでもまだまだメンバーの情報が一通り発表されたばかり。
スクールアイドルの衣装がついに公開されて、期待が高まっている時だった。
だが同時に、一部メンバーが最初の記事で示していた『スクールアイドルになるなんて考えられない、不安だ』的な反応を数ヶ月前に見たばかりの時期でもあった。
公式情報が数えるほどしかなかったあの段階では、それらの情報はまだまだ抜けていない時期でもあったのだ。
あのときに聴いたs021のゼロからイチへは、いまよりももっと前の段階、つまり「メンバーが勇気を出して最初の一歩を踏み出す」という意味でのStepだった。
・・・少なくとも僕はそう感じている。
そして、現在の使われ方に若干の違和感を覚えていて、だからこんなことを書いている。
あるいは、先見の明のあるヲタクはすでにその先を見据えていたのかもしれないけれども。
むすび:といいつつも新しい文脈は確かに感じる。
というわけで、『s021ってそんな楽曲だったっけ・・・?』という、かねてよりの疑問を少し書いてみた。
ただ考えているうちに別の解釈が出てきたので、それはまた別途書くとする。
それはそれとして、当初の楽曲がどうであったにせよ、確かに『Step! ZERO to ONE』はライブのテーマ楽曲として大役を果たした。
いまこの曲を聴くと、2015年10月に発売されたシングルのカップリングという以上に、ファーストライブの思い出が蘇るようになっていることが、何よりの証拠だろう。
とはいえなるべくなら、発売当初の思い出も上書きすることなく、一緒に語り継いでいきたいものではあるのだが。