国木田花丸さんの語尾の話

ずら。

甲州の言葉で、「だら」とか「ずら」とか言うのだな。
甲州ってどこだ。富士山のあたりか。
そんな理解でいいのだろうか。


で、ずら。
ぐぐってみると、どうやら意味があるらしい。
知らんかった。


標準語に訳すならば、「~だろう」、「~でしょう」。
コトバンクとかその辺のページを流し読みしたところでは、推量の助詞がいろいろと重なったり変化したものらしい。

ともあれ、推量というれっきとした意味があり、似非中国人の『~~アル』のような、単に特徴を付けたいだけの語尾とは異なるようだ。
これを踏まえて、国木田さんの言葉を見てみる。



1.『これが人間の運命と思ってがんばるずら』

 ⇒『これが人間の運命と思っていれば、がんばれるはず・・・たぶん』
人間の運命というのは、芹沢光治良著の自伝的小説。
どういう話かはまだ読んでいないので知らないけれど、主人公が成長する話らしいから、『人間の運命で出てきたような試練だと思えば、スクールアイドルだって頑張れるかも』みたいな意味だろうか。



2.『わかってくれる人がいたら嬉しいずら』

 ⇒『わかってくれる人がいたら嬉しいだろうな』
嬉しいな、じゃなくて、推量になっているということは、『わかってくれる人がいるなんて想像もできないけれど、たぶん嬉しいんだと思う』ってことか。
いない前提で話しているのかな。
そこまで重くはないか。
期待というよりは淡い期待、ってところかな。


考えているうちにわかってきた。
maybeくらいに思えば良いずら。

※2015/10追記 どうやら彼女は正しく運用する気はないらしい。でも好き。

※2016/07追記 最近安売りし始めていて悲しい。でも好き。
 たぶん英語だとmaybeよりは『~isn't it?』の方が正しいです。