マンガで分かる感じのアドラー心理学がすごいためになった。あと面白い

マンガで分かる心療内科を読みました

ちょくちょくマンガで分かる心療内科シリーズを読んだり読み直したりしてます。
鋭すぎて心配になるギャグが面白く、さらにちゃんとわかりやすい教育的内容のギャップがさらに面白いので好きです。
で、最近読んで、このアドラー心理学というのにすごい感銘を受けました。
単行本も出てるんですね。
買おう。
買った。

アドラー心理学=マンガで分かる心療内科・精神科in池袋 第1回「トラウマなんて存在しない!」

実際にわかったこと

アドラー心理学ってなに? という話については、詳しくは実際にマンガの方で読んでもらうのが一番だと思います。
『メンタルクリニックの人ってみんなこんな頭おかしいの?』
そんな、自分を含めた業界に対してゆるい感じの風評被害を投げつけていくその作風は、おそらく今までに一度はどこかで目にしていることでしょう。

心理学という言葉から何を想像するでしょうか?
僕は、『人の心が読み取れる』とか、そんなしょうもないことを考えてました。
自分がその辺の才能がないために、そういう魔法があるんではないかと憧れてたんでしょうね。
そういう才能がない人が人の心を読み取れたところで、気味悪がられるだけでしょうにね。

閑話休題

そんなイメージを勝手に抱いてたんですが。
全然違いました。
アドラー心理学を僕なりに一言で表現すると、『自己責任という言葉を正しく運用するための考え方』です。
どの辺が心理学なんだよって言いたくなるレベルです。

アドラー心理学の考え方

『マンガで分かる~』の表紙にも書いてある、『トラウマなんて存在しない!』という言葉。
表紙に選ぶのも納得できるくらい、衝撃の強い言葉です。
パワーワードとしては『鬱は甘え』とかと通じるものを感じます。
ただ、そもそも鬱は甘えじゃないですし、こっちの方はだいぶ建設的です。

鬱というのは、『脳の機能の一部に問題が出ており、生活に支障が出る』という状態です。
この『支障が出る』というのは病気の症状であり、本人にはどうにもできないわけです。
トラウマというのは、『つらい経験があり、そのせいで~~できない』という状態です。
こっちの『できない』っていうのは、症状でしょうか?

これを、アドラー心理学では、ばっさりと切り捨てます。
『できないんじゃない、やらないだけだ』と。

こう見るわけですね。
『つらい経験があり、そのせいで~~できない』ではなく。
『つらい経験があり、そのせいで~~したくない』と。

つらい現実と立ち向かう考え方

けっこう厳しい見方です。
でも、現実にそうなんですよね。
やりたくない、と言っていても、誰かがやってくれるわけではありません。
自分の生き方を決めてくれる人なんていません。
惰性で生きるというのは、まだ死んでないということでしかありません。
そのあたりの、あんまり直視したくない現実を認めることのできる考え方です。

アドラー心理学では、こうも言っています。
『自分は何も決断できない』のではなく、『何も決断しないことを自分で決断している』と。
しないをする・・・ワビサビです。
ビジネス書とか、自己啓発本にでも出てきそうな内容で笑いますが、思い当たるフシがある人。
笑ってる場合じゃないですよ。

真面目に語るとつらい。マンガで分かろう

えっと、すみません。
自分で書いててつらくなってきました。
真面目に考えるとやっぱり厳しい考え方で、大変です。

そんなわけで、やっぱりマンガで分かろうとするところから入るくらいがちょうどいいですね。
僕ももう一回読んでみようと思います。

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