国木田花丸とその推しは芹沢光治良記念館に行け。

芹沢光治良記念館関連の記事をここんところ書いてます。

ただ、記念館そのものにはあまり触れませんでしたので、もう少し踏み込んで書いてみようと思います。
書いてるうちに、おそらくここに来たことがないであろう花丸さんにも是非来て欲しい、そう思うに至りましたので、後半は迷走してます。

前半はちゃんと紹介してますので、ひとまずそちらをどうぞ。

以前に行った時の話。

前回に行ったときはまだ芹沢光治良という作家をよく知らない頃でした。
静岡に行くついでに、タクシーで芹沢光治良記念館にだけ立ち寄るという行程。
当時からストライクゾーンの外を揺蕩ってました。
また時間的にもギリギリで、実は30分くらいしかいられなかったという。
なので色々と偉そうなこと言ってますが、実質こないだが初めてみたいなものです。

当時は知る由もありませんでしたが、作家の記念館だけあって読み物が多いです。
全部にちゃんと目を通して内容を理解しようと思ったら、2時間くらいかかります。
中途半端な時間で臨むと、映画を中座させられるかのような気分で去ることになりかねませんので、注意してください。
それはそれでもう一度行く理由になるからいいのかもしれませんが。

改めて行ってみての感想。

それから一年くらいかけて人間の運命を読み終わりました。
そこからは、もっぱら内浦と沼津駅を自転車で往復するのに気を取られて、えらい間が空いてしまいました。

で、最近なんだか騒がしいようなので、今回改めて行ってみました……というのは、以前の記事の通りです。

しかし、多少なりとも対象のことを知ってから訪ねてみると、いやなんとも、非常に面白い施設でした。

森次郎との関連。

展示資料は6割程度がテーマ別の展示になっており、残りが芹沢光治良という人物についての展示です。
今回は全ての展示に一通り目を通せたのですが、感心したことがひとつありました。
ほんとに、森次郎の物語って、芹沢光治良の人生そのものなんですね。

僕が人間の運命を読んでいた間に、世間では評伝の方で元ネタだのなんだのと騒いでいて、なんとも空寒いというか、嫉妬めいた情があったんですが。
それに気付いたら、まあ、ほとんど同じだしいいかな……なんて気分になりました。

サンシャインに結びつけて考えるよりも、次郎がどうなるのかの方が気になってしまっていましたので。
そういう意味では、まあ、ちゃんと作品を楽しめていたということで、それはそれでアリかな、なんて思えました。

テーマ別の展示。

展示のテーマは半年くらいのペースで変わっているようです。
このため、一度訪れたらそれっきりとはなりません。
沼津でのサンシャイン巡りにいつも含めるのは立地の都合でなかなか難しいと思いますが、半年に一回くらいなら行けそうですね。

ちなみに今の展示テーマは少女小説で、これが5月末までになります。
そして6/15からは、芹沢光治良と誰か(忘れた)の書簡のやりとりが公開されるとのこと。
自分は不勉強にも、うっかり1年半くらい間を開けてしまっていたので、これからは定期的に通おうと思っています。

断片的に読める作品だけでも面白い。

テーマ別の展示では、今回、マロニエの花さきてという作品が展示されていました。
見開きで、当時の情勢や、ポイントとなる部分のコピーがとられ、その部分だけはところどころ読めます。

で、それがクッソ面白かったです……。
絶版らしいんですけどね。

当時の価格はなんと140円。
古さがうかがえる値段設定ですよね。
1952年出版ですよ……。

記念館の人に読めないのかと訴えたら、出版社に問い合わせてくれるとか言ってました。
ほんとかは知りませんが。
いっそ、電子書籍にならないかなあ。
旧字が多いから、そのままだと難しそうですけど……。

建築的にも価値のある施設。

今回はほどほどの知識と万全の興味で訪れたので、記念館の方ともそれなりに話をすることができました。
自分は建築のことは全くわかりませんが、記念館を作った方のことなどもうかがいました。

https://gyazo.com/6718dc53b7fabdd095dd6139160af65f

菊竹清訓という方が作ったとのことで、資料をいただきました。
ここに関しては正直ちんぷんかんぷんです。現在勉強中です。

話によるとこの記念館、建築的にも価値があり、ときたま建築科の学生さんが訪れることもあるのだとか。

また、記念館から2階以降に上がっていく螺旋階段は、『芹沢光治良の文学を体現している』と(設計に全く関わっていない)本人に評さしめたというエピソードがあり、館長さんのお気に入りポイントのようでもありました。
確かに螺旋階段を上ってみると、なんとも厳かな気分になってきます。
静謐という言葉がぴったりの雰囲気は、是非とも実際に、できれば作品を読んだ上で感じてみてほしいところです。

国木田花丸は芹沢光治良記念館に行け。

さて、まずはこのタイトルについて、説明しておく必要があるでしょう。
僕の考えでは、花丸さんは芹沢光治良記念館に来たことがありません。(いつか公式で言及があったら指差して笑ってやってください)

その理由は、G’sマガジンの2017年4月号での発言で、花丸さんが『人間の運命』を6冊で完結した作品であると認識しているということによるものです。
その辺りの話は、以前に記事にもしておりますが。

要するに……

  • 6巻という冊数は、人間の運命における1部の冊数である
  • 国木田家は情報に疎そう(偏見)

ということから、1部で本当に完結していると誤認しているのでは?
と考えています。

もちろん、サンシャイン世界では(作者没などの理由で)人間の運命が6冊しか存在しない可能性ももちろんあります。
ただそれはそれで、今度はサンシャイン世界に記念館が存在するかどうかが怪しくなってくるため、やはり『花丸さんと一緒に記念館に行きたいに記念館に行ってほしい』という論旨は変わらなかったりします。

そんなわけで、花丸推しの方々におきましては、心の中の花丸さんと一緒に芹沢光治良記念館に行ってみてはいかがでしょうか。

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