ラブライブ!サンシャイン!!に限らずそもそも聖地って表現に違和感はある。

聖地について。

聖地(笑)

と思ってました。
思ってたんですが、憧れの地、みたいな意味もあるんですね。

2 特定の分野において重要な場所。あこがれの場所。

となると、アニメで出てきた場所を聖地と表現するのは、別に誤用というわけではないですね。
ただやっぱり、原作に出てくればなんでもかんでも聖地と表現するって風潮には、どうにも違和感があります。
『萌え』から始まった、ヲタク語の陳腐化・一般化の波に、とうとう『聖地』も呑まれてしまったってことなんでしょうか。
どのような感情を抱かれているかは特に問題にされていない感じがとても強くて、うーん、ってなります。

そもそも、見て終わりじゃないですか。だいたいの場所って。
店とかなら何かを買うかもしれませんけど、でもやっぱりそれだけですよね。
ノートになんか書く? 意味ありますそれ?

まあ、なんだかんだ言いつつも、使ったほうが話が早いので使うんですけど。聖地。

多すぎない?

だいたい、聖地マップとか見てももはやわけわかんないじゃないですか。
ごっちゃごちゃで。
アニメやPVで登場したのはここで~、とか。

で?

みたいなとこ、ありません?
絵描きの人なんかが、絵の元ネタを確認するとかならわかるんですけど・・・。

出典・元ネタ探しと聖地は分けて考えたほうが良い気がします。

だいたい、旅行で訪れたとかならいざ知らず、設定上その土地に暮らしてるんなら、描かれてないところで色んなところに行ってるに決まってるじゃないですか。

だのに描かれたところにばかり固執するのは、彼女たちの存在を信じていないみたいでどうにも好きません。

何に憧れるかは人それぞれ。

ただ、多分世の中には、マリーが転んだ場所に憧れを抱く向きも存在するんでしょう。
僕が弁天島に入り浸っているのと同じような理由で。

そこを聖地と呼びたい人がそう呼んでいるぶんには、良いんですよ。
(僕は弁天島を聖地と呼ぶのには違和感があります。それもひとそれぞれだと思います)
その人は聖地を聖地として扱うでしょうから。

というわけで、聖地ではなく聖地候補とでも呼ぶのが正しいんでしょうね。
そこの正しさにはあまり意味はないでしょうけれど。

聖地の陳腐化はさせちゃいけない。

で、うだうだとここまで書いてきて、結局何が言いたいのか?
っていうと、『聖地』がすげえ安っぽくなってるってことなわけですよ。
ありとあらゆる『聖地』が同列に扱われていて、その辺のトンネルと、現在も使われている教育施設が同じ『聖地』の名で呼ばれている。

それが何を招くかって言うと・・・。これです。

名指しで注意された気分はどうですか? 僕はツイートのとおりです。
無論、実際に起きたことかどうかはわかりません。
ヲタクというフィルタを通せば、疑わしい行動をしているだけで『入っていた』とみなされる可能性もあります。
あるいは、単純に先手を打って警告が出されただけ、かもしれません。
(先手を打つための警告に、中国語を含める必要があるのかという点には一考の余地がありますが)
それでも、学校の裏手には『授業風景を撮影しないでください』なんてことも書いてあったりして。
恥ずかしいやら情けないやら。

少ない『聖地』である学校。
掃いて捨てるほど存在する大量の聖地と同列に、『聖地』と呼ばれている学校。

さて、犯罪に及ぶまでの心理的抵抗は、どちらが高いでしょうかね。

むすび:けいおん!でも問題になった。いわんや。

というわけで、聖地について思うところを書いてみました。多すぎて、本当に大切にすべきところが見えなくなりはしないかね、という話。
いやまあ、大多数はそれでも見失わないし、見えない方々は最初からこんな記事も見ないのはそうなんですけど。

これを書きながら、けいおん!の舞台である小学校についても、最近マナーの悪さが問題になっていたことを思い出してました。
いや、無断利用とか落書きとかはマナーと言うより犯罪ですが。

けいおん!については他に舞台となる場所もないので、聖地としての品格は保たれていたはずです。
それでも、時間の経過とともにどんどん聖地という称号の特別感が薄れていき、ついにはそういうことをする輩が出てくるようになったわけですよね。

いわんや、サンシャインをや。

やっぱりヲタクという犯罪者予備軍のハードルは下げちゃいけないんじゃないかなあなんて思いました。

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