続・劇場版観てきた。

Wake Up, Girls! 青春の影。

とりあえずあんな真面目なシーンで「はすはす」とか表示するテロ行為には断固として抗議の意思を示したい。
映画館で噴き出しそうになった。
わぐばん! を最終回まで観てからの鑑賞だったわけだが、なるほど・・・と思う部分が多くあり、優秀な宣伝番組だったと感じる。
わぐばん! といえば動物園アニメの方も好きになった。
観ないで『なんだこれ・・・』と拒否反応を示していたことを悔やんでいる。
毎回全力で得体のしれない方角に駆け抜けているのは清々しくすらある。
さて、映画。

よっぴーの断髪には触れないスタイル。なんでだよ。

早坂さんの考えが途中までわからなかったのだが、バラエティ番組で芸人に媚売っているのに舌打ちをしたあたりでようやく感じることができた。
あと、カルロスに電話でべた褒めされるのに嫌悪感を示したり、最後にWUGに喧嘩売りに行って睨まれてるときの楽しそうな感じとかで。
遅い。
けっこう彼の心情と客の心情は共通する気がする。
それにしても楽曲はともかく衣装のセンスはないなカルロス。

で。
WUGらしさというのはよくわからんが、WUGの良さというのはなんとなくわかる。
苦境に晒された時にそれでも立ち上がる健気さ、儚さ。
それを前提にした時の、なんでもやるという精神の尊さ。
お、頑張ってんじゃん、とちょっと上から思った後に、自分を省みて自分も頑張ろうと思える。
そういうのだと思う。
そういう意味では松田のセリフもWUGの良さを表していたのかな。

携帯のキャンペーンでちょっとどうなのって衣装着てたり、どっちがメインだかわかんないタイアップ組まされたり、そういうのに僕は「これぞWUG・・・!」とか思ったりするわけだが、指を指されて馬鹿にしそうになるほどの仕事でも真面目にやるとか、サンリオ猫なみに仕事選んでねーな、って感じがいいなと思うのだ。

いずれにしても、そんな「WUGらしさってなんだろうね」というまゆしぃの問いに、誰もが考えこむなか(視点があいちゃんのものだと言うのがまた憎い演出である)、一手で正解に辿り着いたあいちゃんは、自分で言ってたようなWUGの足手まといなんかではないよなあ、と。
ファン目線じゃ駄目なんだとわかっていても、やっぱり力の無さ故にそれに近いところからWUGを見ることができるというのは、彼女にしかできないことだと思う。


もともと東日本大震災がきっかけとなった企画なわけだが、時間が経ち、もともとが無関係な人間にとっては記憶も薄れている頃だろう。
それを象徴するように、WUGもぶわっとせずにすーっとしてしまっていたし、媚を売って無難にやり過ごすようになっていたし、腐ったイモとか言われるほどになっていたのかな、と。
SFなどで、技術が発達して便利すぎる社会は人間が堕落するから、あえてある程度の困難を設定している・・・という話はよく見かけるが、やはり人間が人間らしくあるためにはハードルが必要なんだろう。

それを自分の中だけで完結させられるのが天才と呼ばれる人間なのだとか、そんなことを思う。
早坂さんとかそういう感じだよね。
自分の中のハードル。美学とか哲学とかいってもいいかもしれない。

1時間の中で、いろいろと見どころの多い映画だったなーと感じる。
白木さんはアイドルの顔を見てないんだな、とか。
機会があればあと何回か観ておきたいな。
TOHOでしかやってないのが厳しいところなのだが。