海ノ中道の話。1

昨年の話になるのだが。

久保ユリカさんの声を聞くために福岡に行った。

火曜日が休みだったので、月曜日に代休をぶち込み。

日曜の朝に成田から福岡に飛び、いろいろやって、月曜朝に成田に舞い戻った。

エクストリームだった。

たまたま福岡在住だった友人氏には感謝することしきりである。

また、友人氏には謎解きにも協力していただいた。

そう、謎解きである。

福岡は海ノ中道駅にほど近い、マリンワールド海の中道で行われたリアル謎解きゲーム。

その名も『シャレード伯爵の潔癖で奇才な謎解き』。

前回に京都で行われた、水族館を舞台にしたリアル謎解きイベントの第2回である。

敬愛する久保ユリカさんが出演なされるということで、気にしていたのだ。

謎のテンションでナレーションをしておられた予告動画を見た方もいるだろう。

12月頭に仕事が修羅場になり、後半に落ち着く・・・ということで、ちょうど謎解きの開催される週明け月曜に代休をぶちこむことができた。

また、友人氏はコミケ用の原稿もやっておられたが、その頃には終わっているとのことで。

いろいろと幸運が重なった。

12月頭の時点ではなかなかに心が濁っていたのだが・・・それはさておき。

朝早くの便を予約したものの(めちゃくちゃ安かった)、成田空港の始発と終電は思いのほか不便で、始発では間に合いそうにないため終電で成田空港に到着。

問題はその終電の到着が22時ごろという、どこの田舎だよ・・・な時間設定となっていることだ。

もちろん空港で夜明かししたのだが、冬に窓際で寝るのは失敗だった。

寒さで目が覚める始末。

風邪のバッドステータスを手に入れる。

翌朝、7時の便で福岡へ。9時ごろに到着。

体調が微妙なため、朝マックをいただきつつちょっと眠る。

12時ごろ、友人氏と合流。

お昼は明太子を乗せたとんこつラーメンをいただく。

twitterでは「なんだそれ・・・」という反応をいただいた。

僕らもそんな感じだったが。

とんこつラーメンの店に明太子ご飯はあれど、明太子のトッピングがない理由がよく理解できた。

とんこつと魚介の臭さだけが残る。

だめだあれは。

面白かったのでいいけど。

その後、駅ビルを巡り、土産物屋を冷やかした。

明太子を購入した。

消費期限・・・知らない子ですね。

\東京に送ったほうがいいんじゃないか/ とか言い合いつつも面倒になり移動することに。

「電車で行きます?」

「徒歩でいくと3時間ちょいで」

「また徒歩ですか」

「17時前には到着するみたいだからちょうどいい時間ですよ」

「待とうか?」

などと心温まるやりとりをしつつ。

観光するものもないしな・・・といいながら、なぜか船便を選択していた。

海辺にバスで移動する僕ら。

バス特有の足元から噴出す温風に明太子が痛まないかとひやひやしていた。

海辺。

商用施設があり、ひとまず見て回る。

すぐに見終わってしまったので、外に出る。

・・・と、牡蠣小屋を発見した。しかし時間は1時間待ち、ほど。

時間は14時前。

海の中道でのイベントは、17時30分からである。

うーん、と悩みつつ、とりあえず船便の時間を確認することに。

するとちょうど船が出るところに出くわした。

14時15分の便があるらしい。

水族館に行くなら乗っておけ、と係りの人は勧めてくる。

ひとまず次の便は? と確認したところ、16時15分の便があるらしい。

2時間・・・。

本当に牡蠣小屋が1時間待ちならば、牡蠣を食べ終わる頃にちょうど船が出る・・・。

僕らの心は牡蠣>>>>水族館だった。

次の便だと水族館には入れないよ、と散々心配されるも、それをかわして時間をつぶすことに。

マリンワールドの催しは船の方々には伝わっていないようである。

まあ実際、着いた頃には水族館の受付は終わっていて、外でしばらく待ちぼうけをしなければならなかったのだが。

もう少し真摯にアドバイスを受け止めていれば、カイロなんかを用意できたのだろうが人間性が足りなかった。

なんやかんやで1時間弱ほどで牡蠣小屋に入れたため、牡蠣をいただく。

僕「この後頭を使う用事があるし、酒は頼みづらいっすね」

友人氏「ですよね」

僕「つらいわー」

友人氏「つらいわー」

店員「お飲み物は」

僕「生で」

友人氏「生で」

以降は酒を頼まなかったし日本酒だって我慢したからセーフだ。

たぶん。

そして船。

隙間風やばそうwww寒そうwwwとか言ってたのだが、上着を着ていると汗ばむくらいの暖房が焚かれており、船酔いの懸念以外は実に快適だった。

二人でGoogleMapのSSを呟いて『うみのうえに いる』をしようと(Wi-Fiの僕は陸地に取り残されていたが)して遊んでいるうちに到着する。


雨が降っていた。

寒い。

開けた視界に、ところどころにぽつぽつと見える建造物。

ひとまず地図と方角から遠くに見えるそれっぽい建物に見当をつけ、歩き出す。

幸いに勘は当たっており、到着。

同類っぽい人がいたため、同じように待機。

先述のとおり、この時間に到着してもすでに受付は終了しているので水族館の中には入れない。

寒い。

寒さに耐え切れず、暖を取れるような場所がないか・・・と歩き出す。

ワンダーワールドという施設を見たあたりまで行った。

諦めて戻る。

結局入り口前が一番風をしのげる場所だった。

防寒のために被ったアルパカと暗くなってきた景色。

入り口のガラスに写る自分の姿が不審者以外の何者でもなかったため思わず撮影。

そんなこんなでようやく謎解きの会場に入れた。

続くよ。

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